Student COMMONS 地鎮祭が執り行われました
木を活用する
2025年10月1日、新たな学生活動拠点となる「Student COMMONS」の地鎮祭が行われました。

2027年4月利用開始
建物の概要
「Student COMMONS」は、かつて大学2号館があった場所に建設される、学生の自主活動と交流を支える新しい施設です。
- コンセプト
「開かれた“つながり”の場」をテーマに、学生が集い、交流を通じて生活を豊かにできる空間をめざしています。 - 機能
構造学生ラウンジ、クラブ倉庫、音楽練習室、課外活動スペース、展示ステップなどを備え、課外活動や発表・展示の場として幅広く利用可能です。 - 構造
木造レシプロカル構造を採用し、一般流通材(長さ3m以下の小断面材)を組み合わせた合理的な屋根架構を実現。六角形の屋根面は、全人教育論の6つの価値(真・善・美・聖・健・富)が調和するイメージを表現しています。 - 環境配慮
Low-eペアガラスや深い庇による日射遮蔽、自然換気システム、太陽光発電パネルなどを採用。学園内の施設で初めて「ZEB Ready」を取得予定の省エネルギー建築です。 - 外観
レンガタイルとガラスを組み合わせ、周辺の大学教育棟2014などと調和。移動動線上に位置し、学生が立ち寄りやすい開放的なデザインとなっています。

Tamagawa Mokurin Projectとの連携
中央の階段・展示ステップのフローリングには、キャンパス内で間伐された、スギ、ヒノキ、サクラ、イチョウ、プラタナス、ヒマラヤスギ、カシ、クヌギ、シデの9種類の木材を使用したフローリングが敷かれています。樹種ごとに異なる色合いや木目、質感が現れ、歩くだけで多様な木の個性を感じることができます。
また、様々な樹種を取り入れることで、利用者が「この木は柔らかい」「この木は香りがする」「この木目は面白い」と気づき、樹木の違いを知るきっかけになります。日常の中で自然と学びに触れる空間は、Tamagawa Mokurin Projectの理念である「木を知り、森を守る」取り組みと響き合っています。

未来へつながる拠点
「Student COMMONS」は、学生の課外活動や交流の場であると同時に、学園の森の資源を活かす実践の場でもあります。
森から生まれた木材が建物の一部となり、学生たちの活動を見守りながら未来へとつながっていきます。