親子とふれあう学び ― 乳幼児発達学科「幼児理解と相談」
玉川大学教育学部(乳幼児発達学科)では、幼児理解を深めるための実践型授業として「幼児理解と相談」を開講しています。今回は2023年からスタートし、今年で3回目となる親子交流授業を実施しました。
参加したのは9組・10組の学生たちと16組の親子。普段は別の時間に授業を受けていますが、この日だけは合同授業として同じ空間で赤ちゃんや幼児、そして保護者の皆さんをお迎えしました。
学生自ら「計画・制作・実践」する授業スタイル
授業は、大豆生田啓友教授、岩田恵子教授、青木雄子准教授、上田よう子講師の4名が担当。
特に今回は、学生たちが主体的に関わり、「自分たちで考えて、作り、準備し、実践してみる」ことに挑戦しました。
上田講師が担当する「乳児保育Ⅱ」では、赤ちゃん向け玩具と親子のウェルカムボードを学生が制作。
制作した玩具は以下の2種類です。
- 0〜6か月頃の乳児向け玩具
- 1〜2歳児向けの知育的要素を取り入れた玩具
学生ひとり一人が親子の気持ちを想像しながら、色や素材、形にこだわって制作しました。
また、今年は4年生が制作・運営サポートに参加。学年を超えた学びの循環が生まれた点も特徴です。
いよいよ親子をお迎え!緊張とワクワクの時間
授業当日。
教室前では学生たちが、緊張しながらもワクワクしながら笑顔で親子をお迎えしました。声をかけるタイミングをそっと探り、玩具を見せたり、一緒に遊んだり。慣れていくうちに自然と笑顔と会話が広がっていきました。
保護者には学生が考えた質問を元に、「妊娠」「出産」「子育て」「パートナー」との関わりなど、実際の育児体験についてインタビュー。
テキストでは学べないリアルな声に触れる貴重な時間となりました。
Tamagawa Mokurin Project からの贈り物
今回は玉川学園キャンパス内の木材を活用した切り株プレートを参加者へプレゼント。学生がひとつひとつ丁寧に参加者のお名前を表に書き、世界にひとつだけ"の記念品となりました。自然素材の温かみと、学生の気持ちが詰まった贈り物に、保護者からは大きな喜びの声が寄せられました。
参加者の声
- 大学生と交流する機会やこんなに「可愛い!」と自分の子を褒めてくれる機会がないのでとっても嬉しく楽しかった。何回でも来たい!
- もっと長い時間子どもたちと遊んでもらい、抱っこなどを体験してもらって一緒に過ごしてみたい。
- 作りたいと思っていても時間がなく、手作りのおもちゃが何より嬉しいので一緒に作って遊ぶというのも良いかなと思った。
赤ちゃんの笑顔だけでなく、保護者の温かい反応からも、学びの価値が伝わってきました。
この学びは未来の子どもたちへつながっています
玉川大学教育学部 乳幼児発達学科では、
- 子どもと直接ふれあう
- つくる・考える・その先を検証する
- 実体験の中から「幼児理解」を深める
――そんな実践型授業を大切にしています。
