玉川大学教育学部「2026森のがっこう」 in 福島県郡山市
幼小交流活動 五感を使ったネイチャーゲームで自然と人とのつながりを学ぶ
2026年6月15日、福島県郡山市の郡山ザベリオ学園において、玉川大学教育学部による「2026森のがっこう」を開催しました。本プログラムは、郡山ザベリオ学園幼稚園、郡山ザベリオ学園小学校の協力のもと実施され、園児・児童・保護者の皆さま100名以上の方が参加しました。
当日は、教育学科 久保紘子准教授、乳幼児発達学科 仁藤喜久子准教授の指導のもと、「フィールドビンゴ」「葉っぱコレクション」「音さがし」の3つのネイチャーゲームを通して、自然を五感で感じる体験活動を行いました。
五感を使って自然を感じるネイチャーゲーム
ネイチャーゲームは、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚といった五感を使いながら自然と向き合う体験活動です。子どもたちは自然の中で遊びながら観察力や感受性を育み、保護者の皆さまも一緒に自然との触れ合いを楽しみました。
自然の中から発見を探す「フィールドビンゴ」
「フィールドビンゴ」では、カードに描かれた自然のものを「見る」「触る」「聴く」「嗅ぐ」などの五感を使って探しました。普段見慣れた場所であっても、意識して自然を観察することで新たな発見が生まれ、自然の美しさや自分自身の感性に気付く機会となりました。
また、グループで協力しながら活動することで、仲間と意見を出し合いながら課題に取り組む楽しさや、共同作業の大切さを学ぶ姿が見られました。



葉っぱの形や色を比べる「葉っぱコレクション」
「葉っぱコレクション」では、コレクションカードに書かれたお題に合う葉っぱを探し、シートの上に並べていきました。参加者は一人一枚ずつ葉っぱを集め、お題に最もふさわしい葉っぱを選んだ後、次のカードに挑戦します。
活動を繰り返す中で、子どもたちは葉っぱの形や色の違いに目を向け、自然の中にある多様性を発見していました。最後には集めた葉っぱを見比べながら、それぞれが感じた発見や気付きを共有し、観察力や表現力を育む機会となりました。
耳を澄ませて音を探す「音さがし」
「音さがし」では、屋外の広い場所に座り、1分間静かに耳を澄ませる時間を設けました。参加者は五感のうちの「聴覚」を使い、園児は1つ以上、小学生は3つ以上の音を探しました。
1分間の観察後、園児はペアになった小学生に聞こえた音を伝え、小学生がそれを紙に記録しました。その後、小学生自身も聞こえた音を書き出し、最後にそれぞれが発見した音を発表しました。
この活動には、「普段は聞こえていても意識していない音に気づくこと」と、「聞こえた音を言葉で表現し意識化すること」という2つの目的があります。参加者からは「風の音」や「鳥の声」、「葉が揺れる音」などが挙げられ、普段何気なく聞き流している自然の音の豊かさを感じる機会となりました。
幼児と小学3生による異年齢交流
今回の活動では、園児と小学生がペアとなって取り組みました。「フィールドビンゴ」や「葉っぱコレクション」では協力して自然を探し、「音さがし」では園児の発見を小学生が記録するなど、それぞれの役割を果たしながら活動を進めました。
園児は自分の発見を一生懸命に伝え、小学生は相手の話に耳を傾けながら言葉にまとめる姿が見られました。互いに学び合い、伝え合う中で、相手を思いやる心やコミュニケーション力を育む貴重な機会となり、自然体験と異年齢交流が融合した学びの場となりました。
自然と人をつなぐ学びの場
今回の「森のがっこう」では、子どもたちが五感を使って自然と向き合い、多くの発見や気付きを得ることができました。また、異年齢での交流を通して、協力することや伝え合うことの大切さも学びました。
玉川大学教育学部では、自然との関わりを通して子どもの育ちを支える教育・保育の実践に取り組んでいます。こうした活動を通じて、森林や自然環境への理解を深め、人と自然、人と人とをつなぐ学びの場づくりを進めていきます。
玉川の木のプレゼント
参加者には、玉川学園キャンパス内で管理上必要となった剪定木を活用して作った木の輪をプレゼントしました。
木の輪には、それぞれ異なる樹種や木目、形があり、一つとして同じものはありません。子どもたちには、木の輪を使って神経衰弱や仲間探しなどの遊びを楽しみながら、木の違いや自然の多様性に親しんでもらいたいという願いが込められています。
また、この木の輪は、本来であれば処分される可能性のあった剪定木に新たな価値を与え、木の命を次の学びへとつなぐ取り組みでもあります。今回の体験が、「森のがっこう」の時間だけで終わるのではなく、身近な自然や木への興味・関心を持ち続けるきっかけとなることを期待しています。
郡山ザベリオ学園の髙橋真美園長からのコメント
いただいた様々な種類の木は玄関に展示しています。朝、登園した子どもたちは早速木の匂いを嗅ぎながら、それぞれの感じたことを話してくれています。保護者の方からも「すごいですね」と驚きの声をいただきました。
中には「ステーキみたい」と表現する子もいて、おかげさまでにぎやかな朝を迎えることができています。本当にありがとうございました。
本当にありがとうございました。貴重な経験ができて、子どもたちは幸せだと思います。この経験を園生活でも生かしていきたいと思います。
