中学1年生が里山の未来をつくる 竹林整備と花壇づくりを通して学ぶ「自然との共生」
~「まちだの木」活用プロジェクト×Tamagawa Mokurin Project × 東山自然共生サイト~
2026年7月23日、玉川学園Secondary Division(中学1年生)のサマーキャンプにおいて、Tamagawa Mokurin Projectと連携した環境教育プログラムを実施しました。
舞台は、玉川学園の豊かな自然が広がる「自然共生サイト」に認定されている「東山勉学の杜」です。生徒たちは、町田市の「まちだ木」活用プロジェクトが取り組む里山保全の課題を学び、実際に竹林整備や花壇づくりに挑戦しました。
この活動は、単なる自然体験ではありません。
地域社会と連携しながら、自然の仕組みを理解し、自ら考え、仲間と協力して行動する力を育む、玉川学園の「ホンモノの教育」です。
地域の課題を知る
町田市とともに考える「新しい里山づくり」
活動のはじめに、町田市経済観光部農業振興課の牛腸哲史課長より、「東京・町田発『新しい里山づくり』」について講義が行われました。
町田市では、放置竹林の増加による生態系への影響や景観の変化、土砂災害リスクなど、里山が抱える課題に向き合い、市民・企業・教育機関が連携した持続可能な地域づくりを進めています。
生徒たちは、身近な自然が地域や社会とつながっていることを学び、「自然を守ることは、未来の暮らしを守ること」であることを理解しました。
学校で学んだ知識が、地域の課題と結びついていくことが、玉川学園が大切にしている学びの姿です。
世代を超えてつながる「循環する教育」
続いて、総務部管財課の岩内久敬課長より、「東山自然共生サイトと里山循環プロジェクト」について説明が行われました。
玉川学園では、小学1年生が森を育てるために行う剥皮間伐、大学生が育てる花苗、そして中学1年生による花壇づくりが、一つの教育活動としてつながっています。
小学1年生が森を守るために手を加えた木が、中学生の学びの場となり、大学生が育てた花がその花壇を彩る。
幼稚部から大学までを有する玉川学園だからこそ実現できる、世代を超えた循環型教育です。
また、この活動は、環境省による、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全・保護する国際目標「30by30」にもつながる取組として位置付けられています。身近な自然の中で、世界的な環境課題を自分ごととして考える機会となっています。
一本の竹を切る、その経験が成長につながる
講義の後、生徒たちは二班に分かれ、竹林整備と花壇づくりを行いました。
竹林では、一人一本ずつ竹を伐採し、運搬や竹チップづくりにも取り組みました。
太い竹を切ることに苦戦する生徒もいましたが、「がんばれ!」
という仲間の声援が自然と広がり、竹が倒れるたびに大きな歓声が上がりました。
作業を終えた生徒たちの表情には、大きな達成感があふれていました。
また、国語の授業で学んだ『竹取物語』を口ずさみながら竹林を歩く姿も見られ、教室での学びが自然体験とつながる場面となりました。
知識を覚えるだけではなく、体験を通して理解を深めています。
こうした学びの積み重ねが、生徒たちの探究心を育てています。
仲間と協力して、一つの花壇をつくる
奈良池周辺では、剥皮間伐で生まれた丸太を活用した花壇づくりを行いました。
花を植える班、花壇を整備する班に分かれ、
「どの色をどこに植えようか」
「丸太はどう並べるときれいかな」
と相談しながら、一つの花壇をつくり上げました。
土の中から幼虫を見つけると、「何の幼虫だろう?」
と興味を示し、自然への関心を深める姿も見られました。
完成した花壇を眺めながら、「この色が好き!」と笑顔で話す生徒たち。
自分たちの手でつくり上げた経験は、協力することの大切さや達成する喜びを実感する機会となりました。






自然の中で育つ、生きる力
玉川学園では、自然は単なる環境ではなく、「学びの場」であり、「成長の場」であると考えています。
地域と連携し、自然に触れ、仲間と協力しながら課題に向き合う。
その一つひとつの体験が、未来を切り拓く力となります。
Tamagawa Mokurin Projectは、木の輪を広げるプロジェクトであると同時に、人の輪を広げ、育てるプロジェクトでもあります。
これからも玉川学園は、キャンパスの豊かな自然と地域社会とのつながりを生かしながら、生徒一人ひとりの可能性を育む教育を展開していきます。

