玉川大学教育学部久保ゼミ in 静岡県下田市
音楽を通して子どもたちと出会う、3日間のゼミ合宿
2026年9月15日(火)から17日(木)まで、玉川大学教育学部教育学科 久保紘子ゼミの学生8名(教育学科7名・乳幼児発達学科1名)が、静岡県下田市で3日間のゼミ合宿を行いました。
久保ゼミとして初めて実施された今回の合宿では、下田市立下田認定こども園と浜崎小学校を訪問し、2歳児から小学校2年生まで、幅広い年齢の子どもたちと音楽を通した交流を図りました。
学生たちは、夏休みの間も準備や練習を重ね、子どもたちとの活動に臨みました。 大学で学んできたことを実際の教育の場で実践し、子どもたちと向き合う中で、多くの学びを得る3日間となりました。
9月16日 「おんがくであそぼう」下田認定こども園
9月16日には、下田認定こども園を訪問し、音楽プログラム「おんがくであそぼう」を行いました。
プログラムでは、『さんぽ』を歌いながらの入場から始まり、手遊び、歌唱、身体表現、ゲーム、リトミックの要素を取り入れた布遊びなど、さまざまな活動を子どもたちと一緒に楽しみました。
「拍子木」から広がる木への興味
活動では、サクラとケヤキの木で作られた「拍子木」を使用しました。この拍子木は、学生たちが子どもたちの安全に配慮し、事前に1本1本丁寧にやすりがけをして仕上げました。
子どもたちは拍子木を自由に叩いて音を楽しんだ後、大学生と一緒に『おもちゃのチャチャチャ』に合わせて上手に拍子木を鳴らしました。
同じ形や大きさでも、木の種類によって手触りや香り、音色が異なります。子どもたちにとって、拍子木は音を出す道具であると同時に、実際に木にふれることのできるものでもあります。
活動の中では、拍子木をきっかけに、木そのものに興味を持った園児の姿も見られました。
活動後、認定こども園の先生から、「参加者全員が笑顔・元気になるとても素晴らしい交流会でした」との感想をいただきました。また、学生たちが子どもたちに寄り添いながら、笑顔で堂々と手遊びや演奏、合奏をする姿についても、温かな言葉をいただきました。
お礼に、4歳児クラスの園児が運動会に向けて練習中のお遊戯を披露してくれました。さらに、お給食を一緒に食べて交流を深めました。











木にふれる学びを少しプラス
今回の認定こども園での活動では、久保ゼミの音楽活動に、五感を働かせながら木や自然について体験的に学ぶ「森のがっこう」の要素も取り入れました。
活動に先立ち、学生たちは木の香りや感触の違いなど、木そのものの特徴について学び、その学びを子どもたちとの活動にも生かしました。
音楽を楽しむことに加えて、実際に木に触れ、木から生まれた道具の音を楽しむ。音楽を入り口として、子どもたちが身近な木にも目を向ける機会となりました。
9月17日 浜崎小学校・白浜小学校との音楽交流
9月17日には、浜崎小学校において、浜崎小学校・白浜小学校の1・2年生27名を対象に、音楽を通した交流活動を行いました。
ジャンケン列車、歌唱『にじ』など、子どもたちが楽しみながら参加できる活動からスタート。
ジャンケン列車は大いに盛り上がり、子どもたちから「もう一度やってー!」のアンコールの声が上がりました。
さらに、両校の校歌を歌い、お互いの校歌を通して自己紹介をしました。
拍子木で「たん・うん」のリズムを奏でる
この日の活動でも拍子木が活躍しました。
まず拍子木について説明した後、「たん」と「うん」の違いに気づくことを目標に、まねっこ遊びやリズムクイズを行いました。
「うん・たん・うん・たん」「たん・うん・たん・うん」「たん・たん・たん・うん」の3種類のリズムを耳で聴き分け、『さんぽ』に合わせて拍子木を鳴らしました。
最後には、浜崎小学校と白浜小学校に分かれて合奏を行いました。音楽を「聴く」「歌う」だけでなく、「叩く」「合わせる」「感じる」。拍子木を使った活動を通して、子どもたちは音やリズムを楽しみながら、友達や大学生と一緒に音楽をつくりました。
音楽活動の後も続く交流
浜崎小学校での音楽活動の後には、体育館でドッジボールによる交流も行いました。 今回の活動で使用した拍子木は、認定こども園、浜崎小学校、白浜小学校それぞれにプレゼントしました。この活動をきっかけに、これからも子どもたちが拍子木を使いながら、音やリズムを楽しみ、木や自然に興味を持つことが期待されます。
山と海に囲まれた下田の自然
今回のゼミ合宿の舞台となった下田市は、伊豆半島の南部東側に位置し、山と海の豊かな自然に恵まれた地域です。
天城山系から続く山々と約47kmに及ぶ海岸線を有し、温暖な気候と豊かな降水量によって、四季を通じてさまざまな草花や果実を見ることができます。また、活動の舞台となった下田認定こども園は下田市敷根に位置し、園庭には「グリーンエリア」も設けられています。
今回の合宿では、教育の場で子どもたちと向き合うだけでなく、リハーサルや音楽活動の合間に、白浜海岸・白浜神社・外浦海岸・道の駅などを訪れ、下田の街と自然にもふれる時間がありました。
学生からは、『下田のきれいな海を見ながら「うみ」を歌うことができた』という思い出のエピソードも届きました。
子どもたちとの出会いが、学生たちの学びに
3日間のゼミ合宿を終え、学生たちは、2歳児から小学校2年生まで、さまざまな年齢の子どもたちとふれあう中で、普段の学生生活では体験できない多くの学びを得ました。
認定こども園の先生からは、「小学校の教諭を目指す学生が多く、幼児を対象とした活動への参加が初めての方がほとんどだったと思いますが、常に子どもたちに寄り添う姿がみられ、とても素晴らしいゼミ生ですね」との感想もいただきました。
また、学生たちにとっては、夏休みの間に練習を重ねてきた成果を、子どもたちとの活動の中で発揮できたことが、大きな自信になりました。
大学で学ぶこと。
子どもたちと実際にふれあうこと。
そして、地域の自然や人と出会うこと。
その一つひとつが、これから教育の道を歩む学生たちの学びにつながっていきます。
参加した学生の感想
「自分たちが努力したこと、頑張ったことが小さな子供たちにも届いていることが、授業の児童の態度や歌を聞く姿勢から感じられて、とても感動しました。
学校は先生が教えるだけでなく、子供から教わることも沢山あるなと実感した時間でした。」
子どもたちの姿から、学生自身も学びを得る貴重な機会となりました。
下田市立白浜小学校 土屋校長先生より
自然に囲まれ、身近にさまざまな木がある白浜の子供たちですが、意外と何の木か、どんな木か知らないものです。
こうして輪切りにしたものをいただくと、じっくり観察してみたり、手に取って触り心地を確かめてみたり、においをかいだりしながら、さまざまなことに気付くに違いありません。
さっそく廊下に飾らせていただきました。
私自身、木が好きなので(小さな木をたくさん育てています。学校にも並べてあるのですが、子供たちが木を見て声をかけてくれます)、とてもよいものをいただいたな…と感じております。
木の輪を広げ、人の輪を広げる
今回の久保ゼミの下田での3日間は、音楽を通して子どもたちと交流することを中心に、教育と地域、そして自然とのつながりを感じる時間となりました。
久保ゼミの音楽活動に、木にふれる「森のがっこう」の要素が少し加わったことで、音楽から木へ、木から自然へと、子どもたちの興味が広がる機会も生まれました。
そして何より、学生と子どもたち、先生方、下田市の皆様との出会いが、今回の活動を支える大きな力となりました。
Tamagawa Mokurin Projectは、これからも「木の輪を広げ、人の輪を広げる」を大切にしながら、大学の学びを地域へ、地域との出会いをまた新たな学びへとつないでいきます。
今回のゼミ合宿にご協力いただいた下田市の皆様、認定こども園の先生方、浜崎小学校・白浜小学校の先生方、そして活動に参加してくださった子どもたちに、心より感謝申し上げます。
