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キャンパスで生まれた炭をGREEN×EXPO 2027の会場へ 教職員と学生が芝張りの労作に取り組む

学外イベント

2026年10月16日、GREEN×EXPO 2027の会場内、玉川大学の出展敷地で、芝張りの労作を行いました。この活動には、教職員と農学部友常ゼミの学生が参加。玉川大学のキャンパスでつくられた炭を活用しながら、芝張りを通して会場の環境づくりに取り組みました。

今回使用した炭は、キャンパス内の樹木管理によって生じた木材を炭化してつくられたものです。木材を炭化することで炭素を長期間土壌中に留め置くことができるため、玉川学園ではマイナスカーボンの実現を目指す教育・研究活動を進めています。今回の芝張りは、キャンパスで生まれた資源と研究成果をGREEN×EXPO 2027の会場づくりに活かす取り組みでもありました。

当日、芝を張る作業に加え、農学部の教育・研究活動を通じてつくられてきた炭を会場に散布しました。学生たちが自らの研究や学びの成果が社会の中で活用される過程に関わり、自然と人とのつながりを考える機会となりました。

会場の歴史と開催後のまちづくりを知る

活動の冒頭では、総務部から、GREEN×EXPO 2027の会場となる旧上瀬谷通信施設と、博覧会開催後の土地利用計画について説明しました。

旧上瀬谷通信施設は、米軍から返還された広大な土地です。GREEN×EXPO 2027の開催を契機に、この地域では博覧会後の新たなまちづくりが計画されています。

総務部からは、開催後の地域が防災・公園、観光・賑わい、農業振興、物流などの機能を備えたまちへと進んでいく構想についても説明がありました。博覧会の会場跡地は、防災機能と公園機能を持つ空間として整備される方向であり、テーマパークを核とした観光・賑わいの地区などは、会場跡地とは別の区域に計画されています。

こうした土地の歴史と将来像を知ったうえで、参加した教職員と学生は、GREEN×EXPO 2027の会場づくりに向けた芝張りの労作に取り組みました。

芝を張り、炭を散布し、会場を整える

続いて、玉川学園キャンパスの植栽維持管理を担うとともに、GREEN×EXPO 2027における植栽の設計・施工にも携わる株式会社ランドフローラの担当者から芝張りの方法について説明がありました。

まず、玉川大学のキャンパスでつくられた炭を地面に散布。その後、芝をパズルのように並べて敷き詰め、全体が地面に接するように押さえていきました。敷地の形に合わせて芝を張るため、芝同士が重なった部分や端の部分は、ハサミなどで切って形を整えます。

芝を張り終えた後は、芝に目砂を散布し、最後に十分な散水を行いました。目砂は芝の間の隙間を埋め、芝の表面を整えるために使用します。また、散水は芝の乾燥を防ぎ、芝と土をなじませるための大切な作業です。

今回の労作では、芝張りの前後に炭を散布しました。農学部友常ゼミがつくった炭を、芝張り前に地面へ散布し、芝張り後にも散布することで、キャンパスで生まれた資源を会場づくりに活用しました。

多様な世代がつくってきた炭を社会へ

今回使用した炭は、友常ゼミの教育・研究活動の中でつくられてきたものです。炭づくりには、大学の研究活動だけでなく、小学部や高等部などの授業、大学院の学び、地域の市民との活動など、さまざまな世代が関わってきました。

友常ゼミでは、炭をつくることに加え、炭を土や植物に活用したときに、生物や生態系がどのように応答するのかを研究しています。今回の芝張りは、そうした教育・研究活動で生まれた炭を、実際の会場づくりに活用する機会となりました。

こうした炭づくりは、単に資源を再利用するだけでなく、木材を炭として活用することで炭素を長期間固定し、気候変動対策にもつなげようとする取り組みです。今回の芝張りでは、研究を通じて生まれた炭が実際の環境づくりの場で活用され、研究成果を社会へ還元する機会となりました。また、それは炭素隔離という研究テーマを、実際の環境づくりの現場で実践する機会にもなりました。

友常先生は、研究で自然の仕組みを明らかにすることに加え、研究成果を社会に還元することも大切だと話しています。学生とともに、研究で扱ってきた炭が実際の環境づくりに活用される場面に関わることは、研究と社会とのつながりを考えるうえでも意義のある経験となりました。

学生が実感した研究と社会とのつながり

活動に参加した学生からは、自分たちが研究でつくってきた炭を、実際に自然の中で活用する過程を経験できたことへの感想が聞かれました。学生にとっては、炭をつくることだけでなく、その炭が社会の中でどのように活用されるのかを知ることも重要な学びです。その炭が社会の中でどのように活用され、環境価値を生み出していくのかを実際に体験することが、今回の活動の大きな学びとなりました。

炭をつくることを研究の到達点の一つとしてきた学生にとって、今回の芝張りは、研究でつくった炭がどのように活用されるのかを体験する機会となりました。また、これまで大学のキャンパスなどで炭を活用するイメージを持っていた学生からは、GREEN×EXPO 2027のような大きな会場で玉川大学の炭が活用されることへの驚きや、今後の使われ方への期待も語られました。

炭づくりには、原料の準備や炭化など、時間と労力が必要です。学生からは、炭をつくるまでの積み重ねを振り返るとともに、今回の活動に教職員や仲間が協力してくれたことへの感謝も聞かれました。

目に見える展示だけでなく、その背景にある環境づくりを

友常先生は、博覧会の会場が整備され、展示や建物が完成していく過程において、目に見える部分だけでなく、その背景にある環境づくりにも目を向けてほしいと話しています。

今回散布した炭は、芝が張られ、会場が完成すると、来場者からは見えにくくなる部分にあります。しかし、炭の活用を通して、樹木管理から生まれた資源を新たな場所で活かすことや、自然の仕組みを理解しながら環境をつくることの大切さを考えることができます。

玉川学園では、自然を尊重し、実際に手を動かしながら学ぶ労作教育を大切にしています。今回の活動も、教職員と学生が協力して会場づくりに関わり、キャンパスで生まれた資源を学外の場で活用する取り組みとなりました。

キャンパスで生まれた炭を、GREEN×EXPO 2027の会場へ。研究・教育活動を通じてつくられた資源を実際の環境づくりにつなげるとともに、学生が自然と人、研究と社会の関係を考える機会を広げています。