玉川大学教育博物館 館蔵資料の紹介(デジタルアーカイブ)

教育博物館では、近世・近代の日本教育史関係資料を主体とし、広く芸術資料、民俗資料、考古資料、シュヴァイツァー関係資料、玉川学園史及び創立者小原國芳関係資料などを収蔵しております。3万点以上におよぶ資料の中から、月刊誌「全人」にてご紹介した記事を掲載しています。
全人掲載年

玉川大学教育博物館
〒194-8610
東京都町田市玉川学園6-1-1
Tel:042-739-8656
Fax:042-739-8654
mail:museum@tamagawa.ac.jp

館蔵資料の紹介 2019年

玉川大学教育博物館 > 館蔵資料の紹介 > 2019年 > 『ロンドン動物学協会会議録』第5巻

『ロンドン動物学協会会議録』第5巻

『ロンドン動物学協会会議録』第5巻

ロンドン動物学協会
縦22.3 ×横15.2㎝ 1837年

チャールズ・ダーウィン(1809-1882)がガラパゴス諸島を訪れて「進化論」の着想を得たことは有名なエピソードであるが、英国の博物学者で鳥類図譜制作者のジョン・グールド(1804-1881)がダーウィンのガラパゴス諸島の調査に関係していた事実はあまり知られていないであろう。1837年1月10日、グールドはロンドン動物学協会の例会で、ダーウィンがガラパゴス諸島で取得した14種のフィンチの標本を展示し、これらはガラパゴス諸島のみに生息する固有のフィンチではないかと述べている。

この件は、今回紹介する資料、1837年発行の『ロンドン動物学協会会議録』第5巻に簡潔に記されている。また、ガラパゴス諸島の14種の新種のフィンチの学名も紹介されている。当時、オーストラリアやインドをはじめとする世界の諸地域から、ロンドン動物学協会には珍しい動物や鳥類の標本が次々と送られてきた。会員のグールドは主として世界の鳥類の展示や解説を担当しており、彼の協会での活動は『ロンドン動物学協会会議録』に記録されている。

「全人」2019年12月号(No.844)より

前の記事を見る  次の記事を見る

玉川大学教育博物館

このページの一番上に戻る