政子の演説

     2年アンデス 大原直幸

北条政子は御家人同士の団結を図るため演説をしました。内容は、『夫である源頼朝が出てくる前まではみんな貴族にいいように使われていたではないか。それが今は、こうして貴族に使われることがなくなったではないか、今こそ裏切り者の胤義らを討ちとって忠誠を誓おう』というものでした。

この演説によって武士の多くが幕府側につき,戦いを有利に進めることができたのです.と,いうことは,かなりの武士が朝廷側につくか幕府側につくか迷っていたことになります.

それは,この時までは幕府の支配体制がまだそれほど強くなかったことをあらわしているといえます.つまり,この時代までは武士の多くが,棟梁である源氏の威光に頼るところが多かったといえるのです.政治機構が整備され,本当の武士の政権ができたのは「承久の乱」以後といわれています.

このように,承久の乱は貴族の時代から武士の時代に変わる大切な節目というわけです.

 

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