談話会報告

第4回 談話会 (2005年5月26日/21世紀COE 第4回 若手の会談話会)

鳴鳥ディスタンスコールの発声制御機構

福島 康弘 氏(玉川大学)


鳥のディスタンスコールの音響構造は、ソング発声の回路によって影響を受けている

学習に基づく複雑な音声を用いたコミニュケーションをおこなう哺乳類はヒトだけである。

このため、乳幼児の言語修得の中枢制御機構解明のためのモデル系として、鳴鳥のさえずり(ソング)発声中枢神経回路を用いた研究がおこなわれている。

今回、鳴鳥の発声制御機構研究の特徴の概略について解説する。加えて、私が以前におこなっていた、発達に伴って音響構造に雌雄差ができるディスタンスコール(鳴鳥の地鳴きの一種)の中枢発声制御機構について、紹介する予定である。


ミツバチにおける生体アミンによる行動制御

原野 健一 氏(玉川大学)


交尾後のミツバチ体内のドーパミン濃度は上昇する!

生体アミンは、脊椎動物・無脊椎動物の両方において、神経伝達物質・神経修飾物質・神経ホルモンとして働き、行動と生理状態を変化させることが知られている。今回は、各種の生体アミンがミツバチのどのような行動変化に関与しているかについて、過去の研究をレビューしたあと、私たちの結果として、ミツバチ女王の交尾を境にして起きる脳内ドーパミン濃度の変化についてご紹介いたします。

日時 2005年5月26日(木)

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