玉川大学教育博物館 館蔵資料の紹介(デジタルアーカイブ)

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館蔵資料の紹介 2010年

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上野公園動物園組上ケ(くみあげ)

上野公園動物園組上ケ(くみあげ)

作者不詳
版元:三宅半四郎
大判錦絵4枚続
明治24(1891)年
鈴木三郎助氏寄贈資料


写真の資料は、江戸時代からはじまった「おもちゃ絵」の一種で、組上燈籠(くみあげとうろう)と呼ばれる錦絵である。組上燈籠は、錦絵に描きこまれた図柄を切り取り、芝居、風景、建物などを組み立てるもので、江戸・明治・大正期にかけて、子どもから大人まで楽しめるペーパークラフトだった。

この組上燈籠は、上野動物園を題材にしたものである。上野動物園は、明治15年3月に開園した日本で最も古い動物園として知られている。本資料が出版されたのは開園9年後の明治24年で、組み立てると動物園の施設や動物たち、来園者を巧みに再現していることがわかる。記録によると、当時飼育されていた動物は、トラ、シフゾウ、ヒョウ、インドゾウ、ニホンオオカミ、ニホンカモシカ、ヒクイドリ、エミューなど329種だった。また、園内には「うおのぞき」と呼ばれた水族館も公開されていた。

上野動物園の初期の風景を記録した資料が少ないため、この組上燈籠は、当時の様子を知ることができる貴重な資料でもある。

「全人」2010年7・8月号(No.741)より

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