玉川大学教育博物館 館蔵資料の紹介(デジタルアーカイブ)

教育博物館では、近世・近代の日本教育史関係資料を主体とし、広く芸術資料、民俗資料、考古資料、シュヴァイツァー関係資料、玉川学園史及び創立者小原國芳関係資料などを収蔵しております。3万点以上におよぶ資料の中から、月刊誌「全人」にてご紹介した記事を掲載しています。
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館蔵資料の紹介 2013年

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剥製 コフウチョウ

剥製 コフウチョウ

学名 Paradisaea minor 英名 Lesser Bird of Paradise 体長 33cm

コフウチョウ(小風鳥)は、ニューギニア北部やパプア諸島の森林に生息する。樹木上で果実、種子、昆虫などを食べ、巣は又状になった枝に小枝、葉、つるを用いてつくる。繁殖期になると、雄は高木に集まり、10羽程度の集団でディスプレイ(求愛行動)を行う。 ジョン・グールドが制作した『ニューギニア及びパプア諸島鳥類図譜』の第1巻に、コフウチョウが掲載されている。グールドはディスプレイを行うフウチョウを前面に大きく配し、後景に樹冠に集まる雄のコフウチョウを描いている。
この剥製もディスプレイのポーズをとっている。のど部分は濃緑色で、頭部は黄色、体部はブドウ色で、わきに長さ50センチメートルもの美しい飾り羽の房をもつ。16世紀頃、ヨーロッパに足のないフウチョウ類の標本がもたらされたため、地上には降りずに長い羽毛で風に乗り、空を漂う鳥だという伝説が生まれたことで知られる鳥である。

「全人」2013年3月号(No.770)より

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