玉川大学教育博物館 館蔵資料の紹介(デジタルアーカイブ)

教育博物館では、近世・近代の日本教育史関係資料を主体とし、広く芸術資料、民俗資料、考古資料、シュヴァイツァー関係資料、玉川学園史及び創立者小原國芳関係資料などを収蔵しております。3万点以上におよぶ資料の中から、月刊誌「全人」にてご紹介した記事を掲載しています。
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館蔵資料の紹介 2020年

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ラジオ體操

ラジオ體操

社團法人日本放送協会編・発行
紙 印刷 縦20.8×横29.8㎝ 1942(昭和17)年

子どもの頃、夏休みに地域のラジオ体操会に参加経験があれば、今でも伴奏曲を聴くと、体を動かせる人は多いであろう。

ラジオ体操は1928(昭和3)年、逓信省(ていしんしょう)簡易保険局の発案で、国民の健康維持増進、快活な生活や体位向上のため、昭和天皇即位礼記念事業としてつくられた。被保険者の健康は、保険事業者の一大関心事である。

ラジオ体操は、以後国民の間に定着し、現在まで津々浦々、人々の健康維持、職域での準備体操などに利用されている。

1932(昭和7)年には第2体操もつくられ、これには前年に玉川・成城両学園が招聘(しょうへい)した、ニルス・ブックにより世に紹介された、デンマーク体操の要素が採り入れられている。写真の資料は、ラジオ体操の図解で、1939(昭和14)年制定の第3である。裏面には第1・第2体操も収録されている。

ラジオ体操は、1946(昭和21)年に一度改定され、さらに1951〜52(昭和26〜27)年に改定された3代目が、現在のものである。平日は1日4回、NHKで放送されている。

「全人」2020年4月号(No.848)より

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