国語教育学科
ホンモノと出会い、ホンモノを見極め、ホンモノになる
国語から人文学へ、そして“KOKUGO”へ
文学・日本語学・哲学の三分野横断型の専門教養の修得を基盤に、論理的・批判的思考力などに裏付けされた横断的・総合的な知の探究が国語教育学科の学びの柱。それに加えて、将来の人生を構想するためのキャリア実践に関する豊富な学びも国語教育学科の特徴です。これら学科共通のカリキュラムをベースに、将来の進路に合わせて選べる、文学言語思想コースと国語教員養成コース。人文学の教養・思考法をもって、問い続け、考え続け、社会を見通し、社会を支えるホンモノを養成します。
Feature
深い教養・思考力・実践力を伸ばす多彩な科目
基盤となる三分野の人文学系科目群
作品分析を通じて、心・言葉・社会のあり方を考察する文学系科目、音声、文字、文法、語彙などを分析する日本語学系科目、存在についての根本的な真理、行為の善悪、芸術や美などを探究する思想系科目。学科の柱となる学問三分野を往還することで、人文学の深い教養を身に付けます。
言語技術と専門教養の人文学総合科目群
論理的・批判的思考力が国語教育学科で身に付ける基礎的な力です。それを土台に、研究対象の徹底した分析やディスカッション、プレゼンテーションを通して、分野を横断した人文学の専門的教養の視点から、自ら課題を発見し、解決する、総合的な知の探究力を身に付けます。
文学部独自のキャリア実践系科目群
国語教育学科のキャリア教育は、単なる就職対策ではありません。専門教養や思考力、発想力を活かし、80年後の将来を見据えた人生の目標を構想します。学年毎の段階的な授業を通じて、自分を知り、他者を知り、社会を知り、様々な視点をもって、自分の生き方を思索します。
学科で身に付く専門教養や言語運用能力や思考力などは、実社会で要求される課題発見能力や問題解決能力にも応用できます。社会情勢の分析、異文化への理解、データ処理や情報編集やプレゼンの技術、広告の分析や作成など、様々な実践的な能力も身に付けることができます。
実践力と構想力を養う教育学系科目群
国語科の指導に関する学びはもちろん、学校現場で起こる問題への対応、日本語を母語としない生徒・保護者とのコミュニケーションのあり方など、現代社会における教育者に必要な実践力を身に付けます。根本を問う哲学的思考をベースに、今後の国語教育のあるべき姿も探求します。
Q&A
文学部国語教育学科 Q&A
文学言語思想コースと国語教員養成コース、それぞれどのような人にお勧めですか?
最も大きな違いは国語科の教員免許を取得できるかどうかです。教員免許取得を希望するのであれば、国語教員養成コースに所属し、教職課程を受講・継続する必要があります。
また、学科で開講する科目はすべて、どちらのコースでも履修することができますが、卒業のために必要な単位がコースによって異なります。
国語教員養成コースは、教員免許取得のための単位が学科を卒業するために必要な単位の中に全て含まれていますが、教員免許に関する科目を多く修得する必要があるため、それ以外で自分の関心に合わせて履修できる科目は少なく、また教員免許以外の資格を取るにはそれなりの条件をクリアーする必要があります。
文学言語思想コースは、学科専門科目の選択や、「情報編集デザイン」などの企業等で活躍するための力を磨く科目、図書館司書、学芸員等の資格取得のための科目など、各自の関心や将来設計に合わせて履修する科目選択の自由度は高くなります。
条件を満たせば学年が上がる時期にコース変更することも可能ですが、コース変更の時期によっては4年間で卒業できなくなる可能性もあります。国語科の教員免許取得が将来の選択肢の一つであれば国語教員養成コースを、それ以外の関心がある人は文学言語思想コースを入学時に選択することをお勧めします。
*各コースの詳細や免許取得の条件などについては「学生要覧 履修ガイド」「学生要覧 教職課程受講ガイド」 を確認してください。
国語教員養成コースで国語教員をめざす人は、将来自分が中学校や高等学校で教える立場になることを考え、ぜひとも学習することを強くお勧めします。文学言語思想コースの学生も、古典が関係する学科専門科目を履修しますので、ぜひとも学習しておいてください。