リベラルアーツの魅力
「リベラルアーツ」は古代ギリシャ・ローマ時代に生まれた「自由七科」を源流とする教育プログラムです。
当時の人々には「専門分野」という考え方はなく、言論系(trivium3科/文法・修辞・弁証)、理数系(quadrivium4科/算術・幾何・天文・音楽)など、身のまわりの事象についての知識と理解を総合的に深めることにより、束縛や思い込み=凝り固まった考え方から人間を「自由」にするための知識と技術を学ぶことを目的としていました。
本学では、このリベラルアーツを「価値観の多様化・複雑化が進んだ社会において、問題を解決するために必要な複眼的な視点・知識・技術」だと捉えています。すなわち、「特定の専門分野から単眼的に事象を見るのではなく、複数の専門分野の視点・知識から問題へアプローチすることにより、複雑な問題の要点を見抜き、解決することを目指す」ことがリベラルアーツ学部での学びに他なりません。
玉川大学リベラルアーツ学部が目指す人間像
多様な要素が絡み合う現代社会の課題を解き明かすために、
複数の専門分野に基づく複眼的な視野が求められています。

現代社会の課題はとても複雑で、特定の専門分野の知識だけで対応できることはめったにありません。物事を多角的に見て、適切なアプローチを考えていくために必要な力。それを私たちは「複眼的な視野」と呼んでいます。リベラルアーツ学部では、この「複眼的視野」と複眼的視野から導き出したアイデアを実行に移していく「行動力」を兼ね備え、自ら進むべき道を見出し開拓していく力を培っていきます。
2023年、玉川のリベラルアーツは、
もっと深く、もっと自由に!
「リベラルアーツ」と銘打った学科を日本で初めて創った大学として、「全人教育」を具現化した学部として。

玉川大学は、日本で初めて「リベラルアーツ」と銘打った学科を創った大学です。創設以来、複数の学問領域を幅広く学び、物事を様々な角度から捉えられる能力の育成を図ってきました。さらに、実社会のフィールドで体験的な学びを通じて、アイデアを実践できる行動力を養うことにも力を注いできました。
リベラルアーツ学部が展開する学びは、玉川学園の創立者小原國芳が掲げた「全人教育」を具現化したものといえます。玉川大学リベラルアーツ学部だからこそ、皆さんの「学びたい」という思いをしっかりと支えていく体制が整っています。

そして2023年、「ダブルフィールド制」が始まります。
哲学・心理学・社会学・国際関係論・文学・民俗学・日本語学・環境学・文化論・身体論・情報学・ポップカルチャー研究……。学問領域を広範囲にカバーする「リベラルアーツ」の学びを拡充し、Human、Society、Culture、STEAMの4つのフィールドを用意。このうち2つのフィールドを選択し、重点的に学ぶことで、複眼的視点を培っていきます。


学部長メッセージ

永井 悦子
科学技術の急速な進歩に伴い、社会は高度に情報化し、グローバル化が加速しました。それによって多くの恩恵を受けることができるようになりましたが、その一方でさまざまな問題が生じていることをみなさんも日々感じているでしょう。私たちをとりまく社会が抱えている問題は複雑で、それらを解決していくには幅広い教養とそれらを融合し新たな方策を創り出す発想力が求められます。
リベラルアーツ学部では、これからの社会を豊かにしなやかに生きていくために、一つの専門分野だけでなく複数の分野を横断的に学ぶことによって多角的な視点からものごとを見極める力をつけることを目指しています。また、さまざまな価値観を持つ人たちと共に生きるうえで必要とされる情報発信力(日本語表現、英会話、IT)を身につけることにも力を入れています。さらに、講義や文献から知識を得るだけでなく、教員や友人たちとの議論、世界や日本のさまざまな地域へ繰り出す体験型プロジェクトを通して豊かな人間性、創造力も培ってほしいと考えています。
私たち教員は、教室で、そして社会のさまざまな現場でみなさんと共に学ぶ用意をして待っています。ぜひ、リベラルアーツ学部へお越しください。