玉川大学教育博物館 館蔵資料の紹介(デジタルアーカイブ)

教育博物館では、近世・近代の日本教育史関係資料を主体とし、広く芸術資料、民俗資料、考古資料、シュヴァイツァー関係資料、玉川学園史及び創立者小原國芳関係資料などを収蔵しております。3万点以上におよぶ資料の中から、月刊誌「全人」にてご紹介した記事を掲載しています。
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玉川大学教育博物館
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館蔵資料の紹介 2003年

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教育博物館案内

教育博物館案内

直邨典(なおむらてん)(1853-?)ほか著
教育博物館
縦19.4×横13.4×厚0.6cm
1881(明治14)年6月


1877(明治10)年から1881(明治14)年まで、東京・上野公園に現在の国立科学博物館の前身にあたる「教育博物館」という名の、文部省の設立した博物館が存在した。カナダ・トロントの教育博物館をモデルに、学校・教育関係者のための教材・教具と博物学標本類が展示された、その名の通り教育用の参考資料を集めた博物館であった。『教育博物館案内』は同館最初のガイドブックで、順路に沿って陳列ケースごとの展示内容が略述されている。上掲の「教育博物館前面之図」は同書の挿図で、当時の白亜2階建ての博物館の様子を見ることができる。なお、後に東京教育博物館と改称した同館は、1889(明治22)年に上野から湯島聖堂に移転し、跡地は東京音楽学校(現東京藝術大学)になったが、1880(明治13)年に博物館本館の裏手に増築された、書庫用の煉瓦(れんが)造りの建物が藝大構内に現存しており、かつてこの博物館が建っていたおよその位置を確認することができる。

「全人」2003年11月号(No.664)より

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