玉川大学教育博物館 館蔵資料の紹介(デジタルアーカイブ)

教育博物館では、近世・近代の日本教育史関係資料を主体とし、広く芸術資料、民俗資料、考古資料、シュヴァイツァー関係資料、玉川学園史及び創立者小原國芳関係資料などを収蔵しております。3万点以上におよぶ資料の中から、月刊誌「全人」にてご紹介した記事を掲載しています。
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館蔵資料の紹介 2004年

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玉川学園校旗

玉川学園校旗


縦87×横104cm
1934(昭和9)年


これは、玉川学園の儀式用校旗で、朱の旗地に校章と校名を金糸で縫い付け、周囲に房飾りが付けられている。大学の第1回卒業式でも、この旗が壇上に掲げられていたのを写真で確認できる。また、1939(昭和14)年5月22日、昭和天皇が「青少年学徒ニ賜ハリタル勅語」下賜に際し、全国の学生生徒の代表3万余名を親閲したが、玉川中学校からも代表者がこの校旗を伴って式に臨み、その折の記念章が旗に附随して残されている。

校旗は、1934(昭和9)年に同じものが2旒製作され、1つが本資料であり、もう1つは玉川学園ロサンゼルス分園に贈られた(ロス分園が製作した旗を本園に寄贈したとする説もある)。ロス分園は、日本からの移民2世のための学校で10年あまり存続したが、日米開戦で閉鎖に追い込まれ、その校旗の行方も分からなくなった。

この旗は、1965年頃(昭和40年代)まで使用されたようであるが、傷みが進んだために引退し、当館の資料となった。

「全人」2004年9月号(No.674)より

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