玉川大学教育博物館 館蔵資料の紹介(デジタルアーカイブ)

教育博物館では、近世・近代の日本教育史関係資料を主体とし、広く芸術資料、民俗資料、考古資料、シュヴァイツァー関係資料、玉川学園史及び創立者小原國芳関係資料などを収蔵しております。3万点以上におよぶ資料の中から、月刊誌「全人」にてご紹介した記事を掲載しています。
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館蔵資料の紹介 2011年

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赤ちやん記念帖

赤ちやん記念帖

日本徴兵保險株式會社 遠藤助左衛門編集・発行
1冊
綴葉装 24頁
昭和12(1937)年9月再版
縦25.6×横18.2×厚0.3cm

子どもの健康的な成長を願うのは、今も昔も変わりない。この「赤ちやん記念帖」は出生から就学まで、誕生日などの節目に、保護者が成育データや主なできごと、感想を記入して写真も貼り込み、育児記録とするものである。

各成長段階での平均身長・体重や、心がけるべき保健上のワンポイントアドバイスのほか、巻末には育児・保健の詳しい解説もあり、育児参考書も兼ねている。生命保険会社が顧客に配った記念品であろうが、出産・育児費用の記録欄や、今後の教育費の見込表をつけており、保険の必要性が意識されるようにもなっている。

冒頭に「子は宝 国の礎 世の守り 丈夫に育て 立派に仕立てゝ 世に出しませう」との標語が記されている。この年から戦争が本格化し、記念帖を受け取った子どもたちは、挿絵のように順風満帆に成長することは難しかったであろう。こうした時代や、社名にも見える主力保険商品などを考え合わせると、標語の子ども観には、複雑な感慨を禁じ得ない。

「全人」2011年1月号(No.746)より

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