玉川大学教育博物館 館蔵資料の紹介(デジタルアーカイブ)

教育博物館では、近世・近代の日本教育史関係資料を主体とし、広く芸術資料、民俗資料、考古資料、シュヴァイツァー関係資料、玉川学園史及び創立者小原國芳関係資料などを収蔵しております。3万点以上におよぶ資料の中から、月刊誌「全人」にてご紹介した記事を掲載しています。
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館蔵資料の紹介 2022年

玉川大学教育博物館 > 館蔵資料の紹介 > 2022年 > 演奏会プログラム G.プッチーニ作曲 オペラ《Madama Butterfly》(蝶々夫人)

演奏会プログラム G.プッチーニ作曲 オペラ《Madama Butterfly》(蝶々夫人)

演奏会プログラム G.プッチーニ作曲 オペラ《Madama Butterfly》(蝶々夫人)

公演日:アメリカ・フロリダ州マイアミ Opera Guild of Greater Miami
1971年4月21、24日 紙、印刷 4ページ 21.5×28.0cm 「東敦子関係資料」所収

我が国が誇る国際的なソプラノ歌手であり、プリマドンナ(オペラの主演女性歌手)、本学の客員教授であった東敦子(1936−99)の生涯は、歌と共にあった。
1961年、24歳でイタリア政府招聘留学生としてパルマ音楽院へ入学、テバルディやパヴァロッティを育てた巨匠カンポガッリアーニに師事し、才能を開花させる。63年2月、レッジョ・エミリア市立劇場における、マスカーニ作曲のオペラ《友人フリッツ》でヨーロッパデビューを果たし、同年6月、パルマ音楽院での《マダム・バタフライ》により広く認められる。以後86年にオペラ歌手を引退するまで世界の舞台でタイトルロール(主題役)を歌い続け、人びとから敬意を込めて「バタフライ・アズマ」と称された。
本資料は71年4月21、24日の2日間、マイアミで行われた公演プログラムである。「日本人が主役に選ばれても欧米の歌手は納得する演目だ」との皮肉を、東は日本女性という武器を最大限に活用した衣装や身のこなしなどの繊細な演技力、さらには圧倒的で艶やかな歌唱力ではねのけ「マダム・バタフライ」を演じる模範を体現した。

「全人」2022年3月号(No.869)より

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