館蔵資料の紹介 2025年
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No.392
三越クレヨン
三越 縦10.0×横12.5cm
昭和初期頃
今年もクリスマスシーズンを迎えて、街のデパートのイルミネーションが美しい。最近はクリスマスプレゼントも通信販売で取り寄せる時代になったが、昭和期に幼少期を過ごした筆者は、クリスマスにはファンタスティックに装飾されたデパートでプレゼントを買ってもらうことを楽しみにしていた。そんな郷愁に浸りつつ、百貨店と子どもに関する資料を紹介したい。
クレヨンは大正期に自由画教育運動が行われたことにより、教育教材として広く普及した。「三越クレヨン」と銘打った三越のオリジナル商品である本資料も子どもを主たる使用者として販売されたのであろう。カラフルなクレヨンが入った藍色のケースには、子どもの購買意欲を掻き立てる2羽の小鳥が描かれている。また、三越のロゴとともにMITSUKOSHI.LTD.と書かれており、この商品がまるで舶来品のようにもみえる。
三越は1909(明治42)年から1921(大正10)年にかけて9回の児童博覧会を開くなど、子どもの環境の向上に尽くした。本資料もこうした影響を受けて生まれたものであろう。

