玉川大学 学士課程教育センター

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学士課程教育センター 設置の意義

教育の質保証

学生が四年間かけて到達しようとする目標を明確にし、自らがこの目標に向かって努力するならば、大学としてはその到達目標を成就できるように支援する使命があり、また、支援したいと考えています。このためには大学は、四年間で大学で身につけるべき学士力と社会人としての基礎力との両方を保証しなければいけません。
一方で大学の教員も、学士力を確実に学生に身につけさせるために、決められた授業コマ数を確保し、単位の認定に対して厳格に保証することが求められています。例えば、文部科学省で規定されている大学の授業の「2単位」とは、2時間の授業に対して2時間の予習と2時間の復習をセットにし、このセットが15週実施されて認定されるものです。ただし、15週の時間をただ消化するのではなく、その内容を含めたカリキュラムの質をも保証する必要があります。
しかし、大学側が用意しているカリキュラムを含めた教育の質が保証されても、そのカリキュラムに従って授業を受けた学生の質が保証できるかは別の問題です。多くの学生は前向きに勉学に取り組んでいますが、そうでない学生もいます。そこで学生の質を評価して、学生の質を保証することも今まで以上に必要になっています。

FD・SD

2010年現在の学部は、文学部、農学部、工学部、経営学部、教育学部、芸術学部、リベラルアーツ学部の7学部で、学生数も約7400名おります。毎年この4分の1が卒業し、4分の1が三年生から四年生へ、二年生から三年生へと進級し、そして4分の1の新入生を迎えることになります。
FD(faculty development)とは教授陣の開発と直訳できますが、大学はまず、大学の教授陣がどのようにあらなければならないのかを考えることが必要です。一方で、大学には職員と呼ばれる人達も働いており、この職員(スタッフ)のSD(stuff development)も考えなければなりません。
今までの大学の教員は特定分野の専門に長けていればよく、特に教員の資格や免許を必要としませんでした。そして教員には教育者と研究者の両方の成果が求められてきました。特定分野の専門に関する研究を促進し、その成果を学生に教育するという使命であったからです。
しかし、大学のユニバーサル化が進んだことによって、単に特定分野の専門家であればいいという時代は終わり、教育者としての力量が今まで以上に求められるようになったのです。
そして卒業までの四年間で学生の質を保証するだけではなく、一年生から二年生へ、二年生から三年生へという各段階でもその質が確保されていなければならず、その内容もコア科目で養われる教養と学部専門科目で学ぶ専門性の両方を含んで、学士としての質も保証しなければならなくなっています。
このためには教員は研究者としての知識や技術のみならず、教育者としてのさまざまな能力が求められる時代になったのです。教育者としてのプレゼンテーション能力、教育者としての説明能力、教育者としての傾聴能力など、学生に分かりやすく説明できる能力が今まで以上に求められる時代になりました。

学士課程教育センターでは国際的に通用し、学士力をいつでも発揮できる自律型人財の育成を目指し、このためのカリキュラム、教授陣の構成、人財評価の方法などを提案していく所存です。

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