知能は複雑な脳の情報処理により実現されています。脳の情報処理とは、毎回同じ処理が実行されるコンピュータのようなシステムとは違い、その人の感情や注意といった私たちの心的状態によっても情報処理のされ方が変化します。このようなメカニズムは脳をより柔軟に機能させるために必要な仕組みだと考えられています。私たちの研究室では、脳の情報処理と心的状態の関係の解明と、柔軟な脳機能の工学的な応用を目指しています。この解明に向けて生理実験や脳波といった生理学的手法と、モデルシミュレーションや人工知能などの工学的な手法を組み合わせて多面的な研究を行っています。
生理実験と脳波を用いた研究
脳の神経細胞を直接計測したり、人を対象とした研究の際には脳波計測により応答を記録したりします。
モデルシミュレーションと人工知能を用いた研究
計測したデータをもとに神経細胞のコンピュータモデルの構築と、シミュレーションを行います。また神経細胞の応答について人工知能を用いて解析する研究を行います。