ゼミガイド

新たなスタートラインに立つ卒業生――2021年度文学部学位授与式

3/12(土)、春の訪れを告げる清々しい好天のもとで、2021年度文学部学位授与式が行われました。

卒業生の健康と安全に最大限配慮するため、卒業生と一部の関係者のみの参加となりましたが、ときには明るい笑い声も混じりながら、しめやかに式が進行し、国語教育学科、英語教育学科両学科の卒業生たちの新たな門出となりました。

以下、小田眞幸文学部長の祝辞を掲載します。

卒業される皆さんは、大学の4年間(5年間で)の自分に賞を与えるとしたら、どんな賞を与えるでしょうか。4年間学修に励んだ人、部活で活躍した人、資格を取得した人、教育ボランティアに力を入れた人、毎日朝5時に起きて犬の散歩をした人、通学に2時間かかるのに1限の授業を一度も遅刻しなかった人、病気やけがを克服した人。思い出してみるといくつか出てくると思います。

大学教育棟2014 4階にある学生支援センターの壁面には Let every bird sing its own note. という格言が書かれています。これはもともとデンマークのもので、それぞれの鳥に自分たちの音色で歌わせよという意味です。ウグイス、シジュウガラ、カナリアと鳥にはそれぞれの鳴き方があるように、私たちには得意なこと、不得意なことはあります。もちろん不得意なことを克服することは大切だと思います。しかしどうか自分の音色を忘れないでください。

皆さんの大学生活の中でいろいろな出会いがあったと思います。クラス、ゼミ、部活、サークル、委員会などで接した仲間、また文学部をはじめとする多く先生方。そして彼らとともに奏でたメロディーの数々が皆さんの心の中に生き続けると思います。特に皆さんの在学中は、入学時には予測もつかなかった新型コロナウイルスの感染拡大のため、大学生活という当たり前の日常が失われました。みなさんも、ご家族のみなさんも、そして私たち教職員も、一緒に戸惑い、もがき、試行錯誤をしながら、それぞれが出来ることをして今日の卒業式に至ることができました。この体験も是非貴重な財産として欲しいと思います。

アメリカの大学では卒業式のことをCommencement すなわち「始まり」と言います。これから皆さんに学位記をお渡ししますが、新たな出発へのチケットだと思ってください。そしてこの先も新たな経験、出会いを重ね、自分の音色に重ねながら美しいメロディーを奏でてください。

卒業おめでとうございます。皆さんの新たな出発を祝して、これをお祝いの言葉に代えさせていただきます。

令和4年3月12日
玉川大学文学部長
小田眞幸


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