研究室ガイド

臨床心理学ゼミ:とみおかアーカイブ・ミュージアムに行きました!!

2024.01.26

ゼミ研修の一環として、研修2日目の2023年8月23日に、とみおかアーカイブ・ミュージアムに行き、展示物を見学してきました。とみおかアーカイブ・ミュージアムは2021年7月11日にオープンし、福島県双葉郡富岡町の成り立ちと自然災害・原発災害の特徴を展示しています。とみおかアーカイブ・ミュージアムのある富岡町は福島県沿岸部に位置し、東日本大震災および原子力災害では、震災翌日の12日に全町避難を余儀なくされるなど、地震・津波・原発事故の影響を大きく受けた町です。町の一部は今でも帰還困難区域に指定されています。

とみおか・アーカイブ・ミュージアムの中には、富岡町の成り立ちを伝える地域資料や震災時の時間などを記録したいくつもの時計といった震災遺産が、約430点展示されていました。震災前の生活と震災後の様子を比較していて、震災と原子力災害を境に、町にすさまじい変化が起きたことが分かりました。避難所で掲示されていた張り紙や避難を伝える走り書き、被災した人の日記なども展示され、当時のひっ迫した状況や避難生活によるストレス・不安、津波の衝撃など様々なことが展示品から伝わってきました。

また、津波に巻き込まれて亡くなった2人の警察官が乗っていたパトカーや津波で全壊したJR富岡駅の歪んだ改札のポールなどの展示物が津波の猛烈さを物語っていました。

様々な展示物から、富岡町の住民の生活が前触れなく唐突に、すべて奪われてしまったことが分かり、私たちの普段の営みは当たり前でないことに気付くことができました。展示品を見る中で、東日本大震災の被害を風化させず、震災の教訓を糧にこれからの防災・減災に取り組んで行かなければいけないと考えました。


(臨床心理学ゼミ:3年 谷合優樹・水野友紀)

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