玉川大学教育博物館 館蔵資料の紹介(デジタルアーカイブ)

教育博物館では、近世・近代の日本教育史関係資料を主体とし、広く芸術資料、民俗資料、考古資料、シュヴァイツァー関係資料、玉川学園史及び創立者小原國芳関係資料などを収蔵しております。3万点以上におよぶ資料の中から、月刊誌「全人」にてご紹介した記事を掲載しています。
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館蔵資料の紹介 2025年

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『會話秘訣 英語の電話と會話』

No.387

『會話秘訣
英語の電話と會話』

河村 正(著者兼発行者)
縦19.0×横13.0cm 1927(昭和2)年

本資料は電話で使えるさまざまな英文を学ぶことを目的とした実用書である。刊行は昭和2年2月であるから、大正時代の風情がまだ残る頃といってよい。著者兼発行者は三菱電機会社社員、河村正である。

架空の人物がシアトル、シカゴ、デトロイト、ボストン、ニューヨーク、ピッツバーグ、ワシントン、サンフランシスコなどを周遊しながら、電話で会話をするという設定になっている。そのため、あらゆる場面を想定した英会話の事例が数多く掲載されている。

また、これらの諸都市の特徴や現地の人々の生活をかなりくわしく説明している。例えば、ニューヨークについては「電灯照明が必要以上に贅沢にして、活動写真やボードビル、バーレスク、ヒッポドローム、オペラなどの演芸場は真昼も欺(あざむ)くようなイルミネーション」と記している。

電話で使える多くの英文とともに米国の都市を素描したこの資料は、日本人の視点から当時の米国を紹介した書籍としても非常に興味深い。

「全人」2025年6月号(No.905)より

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