玉川大学教育博物館 館蔵資料の紹介(デジタルアーカイブ)

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館蔵資料の紹介 2025年

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ポクロフの聖母

No.388

ポクロフの聖母

ブロンズ、エマイユ(七宝)
縦18.9×横10.7㎝ ロシア 18世紀

2024年度の新収蔵品。エマイユ(七宝)を施したブロンズ製のメタル・イコンである。

上方は熾天使(してんし)セラフィムがとりかこむ壺形の区画内に、父なる神、神の子イエス・キリスト、聖霊の象徴である鳩を配し、三位一体の教えをあらわしている。

方形の区画の上段中央は、聖母マリヤが両手を天に向けてひろげるオランス(祈り)の姿で雲の上に立ち、聖母の庇護(ポクロフ)を象徴するマフォリオン(外衣)を捧げて、天上のキリストにとりなしを求めている。聖母の背後に聖人や天使がしたがい、斜め上方では福音書をもつ天上のキリストが聖母に祝福を与えている。下段の右側には、10世紀頃にマフォリオンを捧げる聖母を空中に目撃したと伝承される聖アンドレアスと弟子のエピファニオス、中央に6世紀の聖歌作者ロマノス、左に総主教と皇帝の姿をあらわしている。

ポクロフは結婚の守り神とされ、ロシアでは聖母庇護の祝祭日(10月14日)に、年頃の女性たちが本作のようなイコンに良縁を祈るという。

「全人」2025年7/8月号(No.906)より

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