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    更新日 2025年6月10日

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花菖蒲図鑑

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えんぼすと

エンボスト

Enbossed

アメリカ(例外) 【花容】平咲きで先端部は下垂 【英数】六英 【花色】白 【開花時期】6月中旬〜下旬 (2023年は6月18日開花)

分類 : アメリカ(例外)で、基本的に平咲き、開花後2日目には先端部が下垂します。
花被片 : 外花被片に該当する部位は広楕円形で、ねじれや皺が多く発達します。内花被片の部分は、細長い楕円形で不規則で、内巻き、皺が入ります。
花色は、白地に濃い青紫の筋が入ります。筋は周縁部に行くにつれ分岐し細くなっていき、周縁部は筋なくり白地のみになります。アイの黄色部周辺はやや白く、部分的に青紫のスプレーをかけたような絞りが入ります。
花柱枝 : 花器官の中心部で軸方向に立ち上がり、色は青紫地で中心には紫色の筋が入っています。ずい弁の周縁部は白色で鋸歯が発達します。
備考 : アメリカでの育成ですが、育成者や年代などの詳細は不明です。外花被に見られる青紫色の筋は、地の色が白色のためよく目立つのがこの品種の特徴です。雄蕊が著しく花被片化して、肥後系でいう「飾り花」が多く形成されます。
江戸系品種の「神代の昔」と似ていますが、エンボストは花被片が硬く、水平方向に伸長しますので、花容で見れば「江戸花容」となります。
花径は16p程度で、花茎が細く弱いので、花器官の向きが一定しないようです。
文献 :
  1. 田淵俊人.2014.日本伝統の園芸植物,ハナショウブの特性に関する研究
    4.アメリカ品種群について.園芸学研究.13(2):507.
  2. 田淵俊人.2016,アメリカ人によるハナショウブの育種.国外で認められた日本伝統の美.花の品種改良の日本史(柴田道夫監修).悠書館,東京.254.

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