第14回
「品質マネジメントシステム」の授業で内部品質監査員の資格を取得しよう

今回は、ISO9001に基づいた内部品質監査員の資格が取得できる「品質マネジメントシステム」の科目内容について簡単に説明します。

ISO9001は、企業・団体が顧客に提供する製品やサービスの品質を維持・向上させること等を目的とした品質保証のための品質マネジメントシステムに関するISO(国際標準化機構)による国際規格です。ここに、品質マネジメントシステムとは、絶えず変化する顧客ニーズに応えるために、組織活動の軸であるPDCAのサイクル(Plan, Do, Check, Act)に基づいて活動プロセスを継続的に改善していくことをいいます。

ISO9001では、内部品質監査の実施を要求しています。内部品質監査とは組織体の内部の者(会社の社員等)による品質監査のことをいい、一定の知識と実践力を持った監査ができる人が内部監査員です。ISO9001を認証した企業では、内部監査員を育成するために社内外での社員教育を実施してその力量を維持・向上させています。本工学部でも、内部監査員育成のための科目があります。その科目が「品質マネジメントシステム」です。

「品質マネジメントシステム」は、一般財団法人日本規格協会との共同開催で、ISO9001に基づいた品質マネジメントシステムの構築方法と内部品質監査の実施方法の効果的な知識習得のために、4人前後の内部品質監査チームを編成しグループ単位で討論を踏まえながら実施しています(講義プログラム参照)。講義が全て終了すると、単位認定を受けた学生は、日本規格協会の「ISO9000セミナー内部品質監査員養成コース」の修了証が授与されます。この修了証は、民間資格として認められています。自分自身のキャリアアップにつながることはもちろんのこと、持っていると就職活動にも活用できます。

2015年10月1日 直井知与教授