第13回
経営・原価工学研究室(ゼミ)の紹介

はじめまして。山田です。
今回は第1回目なので私の研究室(ゼミ)の概要について紹介しておきます。

私の研究室は「経営・原価工学研究室」といいます。そこで管理会計とその周辺分野における研究を行っています。管理会計では、おカネの視点を通して企業をマネジメントしていきます。管理会計を理解するためには会計だけでなく、経営戦略やマーケティング、生産管理などの知識も幅広く学ぶ必要があります。経営上の問題やニーズを知らずして、経営管理に役立つ会計情報は提供できないからです。ちょっと堅苦しくなっちゃいましたね(^_^;)

学問なんて堅苦しいものかもしれませんね。でも、難しそうだからこそ、理解できたときの達成感はたまらない。やってみると意外と面白いかもしれませんよ。私たち教員は学生に興味を持たせて、理解してもらえるように導くのが仕事ですから…。

具体的にゼミ生たちが、どのような研究をしているか見てみましょう。たとえば、3年生は「餃子の王将はどうして業績がよいのか?」とか、「ファストファッションと環境問題」とか、「男性化粧品のマーケティング戦略」などを研究していました。これらは管理会計とあまり関係ありませんが、3年生ではどのように研究したらよいのかを学べればよいのです。これが4年生になると、ちゃんと卒業論文が書けるようになるのです。今年は『行政サービスの外部委託におけるTDABCの適用可能性―市川市版ABCとの比較から―』を書いた学生たちがいます。これは地方自治体が自らの行政サービスの一部を民間企業に外部委託するにあたって、委託すべきか否かの意思決定を行うためにどのような情報が必要なのかを管理会計の側面から研究したものです。スゴイですね。

2010年3月4日 山田義照准教授