第27回
経営情報工学研究室 2

世界の動きは、激しく変化し、その動きにつれて、私たちのものやサービス等への価値観も大きく変わっていると言われています。たとえば、私の若いころ(40年前)は、自動車が家にあること自体が珍しいくらいでした。だから自分で自動車を持つなぞということは夢のようなことでした。それが今は、自動車をほしいと思う学生はあまりいないようです。さらにアパート(マンションと呼ぶかもしれない)にテレビを持っている学生は、20%程度です。固定電話の設置率は、もっと低い値です。当然、昼間は学校に行っているし、携帯電話を持っているので当然でしょう。

このようにほしいものやもっていると楽しくなるようなものの評価をしたいとき、大変面倒です。それは、評価は、測定というものとほかに価値判断を含んでいます。さらに測定も量的に記述できるものと、質的に記述できるものに分かれます。当然、量的記述の方が科学的であり、情報量が多くなります。

評価のために数量化してゆくのも経営情報工学の一端です。

絶対尺度 : ゼロを起点にして目盛を約束してある。 ⇒ 長さ 身長 cm
相対尺度 : 相対的な比較の値で数値化されたもの。 ⇒ 温い 温度 ℃

点、線の話などを数学の先生に聞くとエーと思うことが、たくさんありますが大学の数学かもしれません。計算ばかり練習しているのとチョッと違います。10℃と30℃とは3倍暖かいと感じるでしょうか。1℃と3℃ではどうでしょうか。

2010年6月4日 小野道照教授