第33回
直井ゼミ卒業研究テーマ

私たちが所属している品質工学研究室では、現在、4つの卒業研究テーマで研究活動が進行中です。その内容について、概要を以下に示します。

業種別環境経営活動の動向分析(仮題)
小松直幹 木村睦 大井手信

私たちは日本の経済を支える自動車業界、運輸業界、石油業界などの業種別の環境活動について調査し、各業界の地球環境に対する貢献度を統計的に解析し、今後地球と共存していくためにはどのような方策が立てられるかを検討していきます。
現在は、各業界のHPなどに環境活動に対してどの程度の掲載があるのかを調査しています。それによって、それぞれが環境活動についてどの程度の関心があるのかを見極め、関心が薄いと判断した業界については深く追求し、何故そうなのか、そしてこれからどうすれば変わっていけるのかを考えていきます。

工程設計プロセスを学習するためのケースメソッドに関する研究(仮題)
宇田川茂明 西家正貴 西村淳 矢島吉幸

昨年度からの継続研究です。昨年度は、工程設計の具体的方法を学ぶにあたり、プラモデルの“ガンダム”を用いましたが、今回は、“自動車”、“戦車”などの組み立てを必要とするプラモデルと“レゴブロック”を用いた内容です。これにより、工程設計学習のための実施項目を追加・増やすことができ、モノづくりの流れ、モノづくりにおけるQCDの意味合いや重要性がより理解できるものと考えています。

価値評価の変化についての一考察(仮題)
遠藤広大 近藤大輔

価値は、商品またはサービスがもたらす機能や効用から生まれます。消費者は商品またはサービスを使用・消費し、その商品がもつ機能や効用が価格と比較して価値があれば消費者は満足すると思われます。このように、価値は顧客満足度と比例関係にあり、価値と顧客満足は同じものと捉えることもできます。また、購買行動の場面によっても価値は異なり、価値要素も多様化し、世代・地域などによって価値判断も異なります。商品・サービスの価値評価は多様であり、常に変化するものです。
現在は、価値評価の変化に着目し、過去と現在の価値評価の捉え方について分析しています。

自動車業界の企業戦略についての一考察(仮題)
-ハイブリッド車と電気自動車との比較をとおして-
小泉昂平 岩本祐美

環境について昨今注目されている中、自動車のスタイルも変わってきています。現在とくに注目されているのがハイブリッド車と電気自動車です。そこで、ハイブリッド車と電気自動車の今後の普及について比較し、普及した際の社会・経済の産業構造の変化について考察します。 現在は、従来型の自動車(ガソリン車、ディーゼル車など)とハイブリッド車・電気自動車の違いや特徴(良い点、悪い点)、従来型の産業構造、自動車業界の環境動向など自動車自体のことや自動車業界全体のことについて調べています。

2010年8月9日 直井知与教授