第207回
意思決定科学研究室:視線計測始めます

人の判断(意思決定)には顕在的な判断と潜在的な判断があるといわれています。前者は「これに決めた!」と思った瞬間のことですが、私たちの身体は判断を意識する以前から、無意識的に判断の予兆となるシグナルを外部に発しているというのが後者の潜在的な判断です。その典型的な事例のひとつが「視線」です。目は口ほどにものを言うとは言われますが、私たちは知らず知らずの間に興味・関心のあるものに視線を送ったり、逆に嫌なものから視線を逸したりしています。写真はそうした視線の動きを計測する実験システム(組み立て中)です。今年度の卒論生がそうしたデータ分析にチャレンジする予定です。

2023年07月14日 高橋宗良准教授