第210回
研究室配属の仕組みとゼミの様子

玉川大学工学部マネジメントサイエンス学科では、3年生で研究室へ配属され、卒業論文作成に向けたゼミ活動を行います。3年春学期は必修科目として全員がどこかの研究室で学びます。一方、3年秋学期からは選択科目としてゼミ活動の継続だけでなく、ゼミ活動の終了や研究室の変更も可能となります(研究室の変更は極めて少ないですが・・・)。卒業論文を選択科目とする仕組みは、現在、多くの大学においても文系を中心に拡がりつつあり、その先取りとなっています。
当学科のこの仕組みは学生にも教員にもメリットが大きく、学生は配属研究室の教員とのミスマッチを防げるだけでなく、教員採用試験の準備など独自に勉強したい内容に取り組む時間が作れます。一方、教員は卒業論文に対して熱意ある学生の指導に集中できます。

折登研究室では現在、4年生2名と3年生5名がゼミ活動に取り組んでいます。4年生は卒業論文のテーマとして消費借入計画問題のデータ分析、3年生は数独の最適化アルゴリズムを勉強中です。時折、懇親会を行いつつ、4年生は学外で研究発表も行います。当研究室でのゼミ活動が、有意義な大学生活のためのゼミ生の情報交換の場になるとともに、研究を通じて何が少しでも学びを得てもらいたいと願っています。

2023年10月6日 折登由希子准教授