第219回
そろばん

子供の頃にそろばんを習っていました。二級まで取得し、受験のためにやめました。大人になって再開し、一級、初段、準二段、そして昨年秋に二段を取得しました。コロナでの休息期間も含めて八年かかりました。最年長記録ではないでしょうが、五十代後半での二段取得はなかなかのものではないかと思います。そろばん塾の先生をしている卒業生に自慢して褒めてもらいました。子供の頃のそろばんの先生にも褒めていただきました。

天才数学者オイラーは三桁までの素数を暗唱していたそうです。同じく天才のラマヌジャンは、1729という数字を聞いてすぐに、二つの立方数の和で二通りに表される最小の数(10の3乗たす9の3乗であり12の3乗たす1の3乗でもある)、と言ったそうです。これらの事象は計算力とは関係がないのかも知れませんが、そろばんや暗算ができることで、数学をより豊かに行なうことができるのでないかと思っています。

2024年5月10日 佐藤健治教授