今年は西暦2025年です。2025は45の2乗です。しかもその45は1から9までの和です。だから2025は1の3乗から9の3乗までの和でもあります。
今年の正月に当時の四年生が授業中にくれた年賀状にこのことが書いてありました。
今年は昭和100年です。100も10の2乗です。しかもその10も1から4までの和です。だから100も1の3乗から4の3乗までの和でもあります。
高校でべき乗の和の公式を習います。1からnまでの和はn(n+1)/2であり、1の3乗からnの3乗までの和はn(n+1)/2の2乗、つまり1からnまでの和の2乗です。これが「だから」の理由です。
こんなすごい年は人生に一度きりです。次は西暦については1000年後の3025年ですが、その年に日本の元号がどうなっているかはわからないので、これから先はもう永遠に来ないかも知れません。
今年は平成37年なので去年は平成36年です。36も6の2乗です。しかもその6も1から3までの和です。だから36も1の3乗から3の3乗までの和でもあります。惜しくも1年ずれています。
今年は令和7年なので再来年は令和9年です。9も3の2乗です。しかもその3も1から2までの和です。だから9も1の3乗から2の3乗までの和でもあります。2年ずれですがそんなに惜しくもないですかね。
代数学の授業でこの話をしました。学生たちも喜んでくれたと思います。
2025年5月12日 佐藤健治教授