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久志

今年もカンキツの大害虫、ゴマダラカミキリが発生する時期になりました。

昨年は殺虫剤を使わないで人力で防除をしましたが、やはり多くのポンカンの木が被害を受けてしまいました。殺虫剤を使ってもすべてを防ぐことはできないものの、その効果は大きなものです。しかし、その反面、他の多くの生物も殺してしまうため、環境には少なからず影響を及ぼしてしまいます。

そこで、今年はカミキリムシに対しての微生物農薬をとりいれました。特定のカミキリムシに対してのみ影響のある微生物(菌)を感染させて、個体数を減らしてしまおうという方法です。ミカンの樹を枯らしてしまうカミキリムシは何としても防がなければならないので、色々な方法で対策が取られています。

糸状菌がたっぷりと付着した綿状のシートを樹の幹に取り付けます。これに触れるとゴマダラカミキリは感染して死亡します。
捕獲したゴマダラカミキリ
カミキリムシの食害により枯死したポンカンの樹