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屈斜路湖魚類相調査

北海道弟子屈より
屈斜路湖魚類相調査

弟子屈町に有る屈斜路湖は周囲長57km、日本で6番目に大きく、カルデラ湖としては日本最大の湖です。(八丈島は周囲58km)

今年度弟子屈町の依頼を受け、町と共同で屈斜路湖魚類相の調査を行いました。 調査は6月、8月、10月と3回行われ、さし網6か所による捕獲および耳石、胃、生殖線、プランクトン、水の一般分析の調査を行いました。

朝もやの立ちこめる中出発です。この日はべた凪ぎでしたが、翌日は三角波が立つうねりの湖水での網上げでした(後ろに見える白い点はハクチョウです)。
透明度板による透明度調査。この日は14mの透明度を記録しました。
ネットと採水器:画像左側がプランクトンネット、右側が採水器かなりの深さまで器具が見える
プランクトン採取:プランクトンネットで各層数か所からプランクトンを採取。




網上げ:サケ科(ニジマス、ヒメマスなど)、コイ科(ウグイなど)、甲殻類のウチダザリガニが捕獲された




体側解剖:捕獲した魚はサケ科とコイ科に分けられ、それぞれの担当の学生が体側後、耳石(平衡感覚器官のようなもの年齢がわかる)や胃の重量や内容物、生殖線の重量を計測します。この日の戦いは夜中の2時まで続きました。しかし本当の戦いはこれから。データを解析し論文を書き上げるのが本当の仕事です