※2021年4月開設
ものづくりの奥深さを知り
菊地 芳子 教授
舞台創造におけるスタッフワークには工学的な技術が必要になりますが、それよりも私が大切にしているのは「何を表現したいか。観客に何を伝えたいか。」という想いです。スタッフとして表現したいものが明確でなければ、舞台をただ飾っただけに過ぎず、作品のメッセージを観客に伝えることはできません。そして舞台とは、出演者や多くのスタッフの想いが集結して創り上げられる芸術作品です。かかわっている者全員の意見や創造力を一つにまとめる力も必要になります。本コースでは、自分ならではの表現方法や、仲間と協同して作品を創り上げる力を修得し、自身の課題を見出すことを目標にしています。
小学生の時に行った音楽コンサートで、暗転したり空間を華やかにしたりする照明演出に惹かれました。大学では舞台に関して幅広く学びたいと思い、この学科に入学しました。学外での公演は、場所ごとに異なる環境で、その場で臨機応変な対応が求められるので、たくさんの学びがあります。こうした経験をするうちに、舞台は舞台監督や装置、衣裳やメイクなどたくさんのスタッフが協力することが重要だと実感し、照明以外の分野についても積極的に学ぶようにこころがけています。将来は「照明も一人の出演者」と思ってもらえるような演出ができる照明デザイナーをめざしています。
芸術学部 演劇・舞踊学科 舞台創造コース
(現:パフォーミング・アーツ学科) 4年
北上 舞奈さん埼玉県立大宮光陵高等学校 出身
劇場機構や舞台技術を学ぶだけでなく、デザインする力を身につけることで、アートを生み出す創造性を伸ばします。イメージを論理的に語る力を身につけ、上演芸術を多くの仲間と協働しながら構築することのできるリーダーシップを持った人材を養成します。