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    更新日 2025年5月19日

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花菖蒲図鑑

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こぶしくらべ

拳くらべ

kobushikurabe

新花(江戸花容) 【花容】平咲き 【英数】三英 【花色】紫色 小輪 【開花時期】6月下旬(2023年は6月10日開花)

分類 : 新花(江戸花容)の品種で、上咲き、次いで平咲きから垂れ咲きの三英花です。
外花被 : 紫色で濃く細い紫色の筋が入ります。開花当初は上向きに開花しますが、すぐに水平に開かないのでいわゆる「拳を握った」ような花姿で、開花して2〜3日めには写真のように水平方向、あるいは下垂して垂れ咲きになります。花被片の中央部は、硬くその部分が盛り上がったようになります。下垂した際には、アイの部分の黄色はがよく目立ちます。アイの先端部は鋭く尖り、周辺部のハローは青紫色です。
内花被 : 軸方向に垂直に立ち上がります。細く先端部は尖ります。ただし、個体差があり、幅が広くなる場合もあります。やや内巻きになります。花色は外花被片と同じ紫色dす。部分的に白色の糸覆輪が入ります。
花柱枝 : 花被片と同じ紫色で太く短く、ずい弁は2裂開し、さじ状に大きく直立して発達し内巻きになります。濃い紫色をしています。
備考 : 黒竜の爪から育成した品種です。1969年(昭和44年)に平尾秀一氏により育成されました。このように上咲きになる品種については、その理由について細胞学的に調べた結果、花被片の外側の細胞が、内側よりも伸長していることが原因であることが明らかになりました。ただし、写真のように、開花するに従って内側の細胞伸長も促進されて、次第に下垂するようになります。
外花被片は、ねじれたような構造になり、開花が進むにつれて顕著になります。
文献 :
  • 田淵俊人.2021.「上向きに咲く」ハナショウブ品種における外花被片の組織学的特性について.園芸学研究.20(1):295.
  • 田淵俊人.2016. 江戸花菖蒲の特徴.柴田道夫監修.花の品種改良の日本史.悠書館,東京.p244.

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