
玉川赤ちゃんラボではさまざまな研究プロジェクトが行われてきました。その中から代表的な調査をいくつかご紹介します。
赤ちゃんがどんなものを区別し、どんなものを好むかを知るために、私たちはさまざまな方法を用いています。
現在赤ちゃんラボで用いられている計測方法は次のようなものです。
2ヶ月〜12ヶ月の赤ちゃんを対象とした調査です。赤ちゃんに異なる図形を見せ、そのときの脳の活動を近赤外光イメージング装置によって計測します。
ことばを話し始めたばかりの赤ちゃん〜お子さまを対象とした調査です。赤ちゃんに二つの映像を見せ、どこに注目するのかを測定します。育つ言語環境によって注目する部分は異なるのでしょうか。
2ヶ月〜12ヶ月の赤ちゃんを対象とした調査です。赤ちゃんがランプに注目すると音が流れるしかけを使い、異なる音を聞いてもらいます。どちらを好んで長く聞くでしょうか。
赤ちゃんの行動を計測する場合、赤ちゃんが何を好んで見るか、同時にいくつかの映像を見せたときにどちらを長く見るか、またいくつかあるおもちゃの中から何を選ぶかなどをみます。代表的には、お母さまに抱っこされた状態でいくつかの映像を見てもらい、視線の方向や注視時間の長さを測定します。
赤ちゃんの脳が活動するときに発する微弱な電流を拾い上げ、計測するのが脳波計です。赤ちゃんには専用の帽子をかぶってもらい、電極をつけてもらいます。
電極をつける際、抵抗をさげるためにジェルを塗りますが、このジェルは心電計でも用いられる安全なものです。
脳波計は赤ちゃんから発せられる弱い電流を拾い上げる装置で、脳波計から電流が発せられることはありませんのでご安心ください。
赤ちゃんの頭皮から近赤外光を当て、その反射量の変化を見ることによって、脳活動の変化を測定するのが近赤外光イメージング装置による計測方法です。
赤ちゃんの頭皮に当てる近赤外光は太陽光の10分の1というごく弱い光で人体に影響はありません。