第46回
学生向け「学校対抗CTF大会」に出場

サイバーセキュリティに対するニーズが増大する昨今、いかにサイバーセキュリティ人材を育成し確保できるかは、日本産業全体にとって重要な課題です。玉川大学ソフトウェアサイエンス学科では、2023年4月よりセキュリティ技術に関心がある学生が集まりサイバーセキュリティチームを結成しました。チーム名はT-Cats(Tamagawa Cyber Attack Team aimed at Studying)です。

今回T-Catsでは、学校対抗CTF大会(2023/12/16開催)※に参加しました。
CTFとはCapture The Flagの略で、情報セキュリティの分野では、専門知識や技術を駆使して隠されているFlag(答え)を見つけ出し、時間内に獲得した合計点数を競うハッキングコンテストを指します。

今回の学校対抗CTF大会は、大阪会場とZoomオンラインとによるハイブリッドで開催され、玉川大学T-CatsメンバーはZoomオンラインにて参加しました。
1チーム2,3名の構成で初心者コースに3チーム、上級者コースに3チーム、エントリーしました。
結果としては各コース共に上位入賞に入り込むことはできませんでしたが、良い経験になりました。

サイバーセキュリティチームT-Catsは、2023年4月に立ち上げ、1年足らずで2回のCTF大会に出場しました。初めての試みでしたが得るものが沢山あったと思います。
以下、立ち上げメンバーの感想です。

大学院1年 井上開斗くん

T-Catsでの活動を通じて、より情報セキュリティに対する理解を築くことが出来ました。
実際にセキュリティ課題に取り組むことで、脆弱性の発見やハッキング手法を学ぶことができ、実践的なスキルが向上しました。
また、学園祭ではT-Catsのメンバーで模擬店を出店しました。皆で協力して模擬店運営を行ったことで仲の良さも深まり、充実した経験となりました。
T-Cats活動の1年間は大きな学びの機会となりました。来年度以降も楽しく、意味のある学びを継続していきたいと思います。

大学4年 正田優吏くん

T-Catsの活動は素晴らしい経験になったと思います。セキュリティに関する幅広いスキルが身につきました。
また、CTFの大会は、問題ごとに異なるアプローチが必要で、特に時間制約の中で協力して謎を解くのは緊張感と面白さがありました。
未知の領域に飛び込んで解決策を見つける過程が、自身の成長と学びの場となりました。

大学4年 増田遥斗くん

今回の学校対抗CTF大会は、上級者コースにエントリーしました。難しい問題が多かったのですが解けそうな問題から取り組むことでポイントを取ることができ、達成感を感じました。
また、一年間のT-Catsの活動を通して、ハッキングの技術だけでなく、さまざまな分野の知識が身に付いたと思いました。

大学3年 須田弥春さん

当初セキュリティの知識はありませんでしたが、1年間のT-Catsの活動を通してセキュリティ分野においてのスキルや知識を身につけることが出来ました。
また、セキュリティ大会(CTF)への参加に向けたレクチャーや過去問等を通じて成長することができました。初めての取り組みにもかかわらず積極的に挑戦したと思います。
また、メンバーとの交流や協力がT-Catsの活動を通じて深まりました。とくに日立横浜研究所見学や学園祭での出し物に参加することで、仲間との連携やチームワークを強化できたように感じました。
一年間の活動を通してセキュリティ分野での成長だけでなく、仲間との結びつきや実践的な経験を得ることができ、充実した時間を過ごすことができました。

T-Cats立ち上げメンバー

※ 学生向け「学校対抗 CTF 大会」,
  総務省近畿総合通信局サイバーセキュリティ室,
  https://www.soumu.go.jp/main_content/000898873.pdf

2024年3月4日 坂﨑尚生教授