第58回 SECCON Beginners CTF 2025に今年も参加しました!

日本最大級のセキュリティコンテスト(SECCOM Beginners CTF2025)に今年も参加しました。

CTFとはCapture The Flagの略で、情報セキュリティ分野における競技形式のイベントです。
専門知識や技術を駆使して、システムやプログラムに隠されているFlag(答え)を見つけ出し、時間内に獲得した点数を競うハッキングコンテストです。

ソフトウェアサイエンス学科では、2023年4月に有志の学生たちがサイバーセキュリティチームT-Cats(Tamagawa Cyber Attack Team aimed at Studying)を結成し、日々技術の習得と向上に取り組んでいます。

今回の大会は期末試験の時期と重なり、十分な準備が難しい中での挑戦となりましたが、全国880チーム中280位という健闘を見せました。
情報セキュリティ人材の重要性が高まる今、こうしたコンテストを通じて楽しみながら技術を学び、チームメンバー全員が大きく成長できたことは何よりの成果です。
今後はさらにスキルを磨き、上位入賞を目指して挑戦を続けていきます。

以下、大会参加メンバーの感想です。

【大学4年 増田大聖くん】
CTFに参加し、暗号分野の問題に取り組んだ中で、1問だけですが暗号の問題を解くことができました。
暗号については、事前に授業で理論を学んでいました。今回は実際にその知識を活かして攻撃手法を試すことで、理論と実践が結びつく感覚を味わうことができました。この体験はとても印象的で、Flag(答え)が表示された瞬間には高揚感に包まれました。
一方で、それ以外の暗号問題は難易度が高く、自力で解くには至りませんでした。これらの問題は今後の課題として、ぜひリベンジしたいと考えています。
今回の経験を通して、暗号技術の奥深さとCTFの魅力を改めて実感することができました。

【大学4年 岡村悠杜くん】
今回のSECCONは、テスト期間や卒業研究の中間発表と重なってしまい、十分な時間を確保することができませんでした。それでも、限られた時間の中でいくつかの問題に取り組み、解くことができたのは良い経験となりました。
問題に取り組む際には、一つの問題に固執せず、手がかりが見つからないと感じたら思い切って別の問題に切り替えるよう心がけました。しばらく時間を置いてから再挑戦したときに、ふと解法がひらめいて正解にたどり着けた瞬間は、非常に嬉しく、達成感を得ることができました。

【大学3年 沼崎正志くん】
私はT-Catsに加入して2ヶ月目で、今回初めてCTFに参加しました。限られた準備期間の中で不安もありましたが、サークル活動を通じて少しずつ知識を深めることができました。
大会本番では、Web分野(Webアプリケーションの脆弱性に関する問題)やReversing分野(実行プログラムを逆解析してロジック内の情報を見つける問題)など、計4問を解くことができました。特にReversing分野では、さまざまな解析ツールを用いて試行錯誤を重ねる中で、自力では気づけなかった視点やアプローチを得ることができ、大きな学びとなりました。
CTFは、知識だけでなく、柔軟な発想力やツールを使いこなす力も求められる競技だと実感しました。今回の経験を糧に、今後はより高難度な問題にも積極的に挑戦していきたいです。

【大学3年 大田純雅くん】
T-Catsでの活動を始めてから、わずか約1ヶ月という短い準備期間での挑戦となりました。CTFの勉強に取り組む時間は限られており、実際に問題に触れたのも数えるほどでした。しかし、そのような中でもいくつかの問題を解くことができ、解決できたときの達成感は非常に大きなものでした。
SECCONの問題に取り組む中で、解法を考えたり、さまざまなソフトウェアを活用したりすることで、多くの学びを得ることができ、非常に楽しく挑戦することができました。
来年は、今回解けなかったような問題にも挑戦し、より一層学びを深めていきたいと考えています。

【大学3年 中川遥斗くん】
私は今回初めてCTFに参加しました。 開始の合図とともに問題リストが画面にずらりと並んだ瞬間は、独特の緊張感に包まれました。いざ問題に取り掛かると、そのレベルの高さに圧倒されるばかりでした。周囲のチームが次々と正解を出していく中、焦りや悔しさを感じつつも、私は一つの問題に粘り強く取り組みました。試行錯誤を繰り返し、ついにフラグ(正解)を見つけた瞬間は、大きな達成感と、チームに貢献できた喜びがこみ上げてきました。
今回はその1問しか解けませんでしたが、この経験を通して得た嬉しさや悔しさを糧に、次回の大会ではより多くの問題に挑戦し、解けるよう日々の学習に励んでいきたいと思います。

【大学3年 大島紘樹くん】
初めてのSECCON参加で分からないことも多く不安もありましたが、実際にいくつかの問題を解くことができ、とても良い経験になりました。さまざまなツールを活用しながら取り組んだことで、仕組みをしっかり理解しながら解くことができ、非常に良い学びの機会となりました。
また、多くの人に解かれていない問題は得点が高く設定されており、高得点のうちに解けたときには、他の人よりも早く正解できたという達成感を味わうことができました。
さらに、出題傾向が似ている問題がいくつかあり、1つの問題を解いた後に、同じようなアプローチで別の問題も素早く解くことができたため、自分の成長を実感することができ、とても楽しく取り組めました。

T-Catsメンバー
T-Catsオリジナルキャラクター

2025年08月08日 坂﨑尚生教授