第60回 学生が見たサイバー攻防の最前線:日立横浜研究所見学会

2025年9月1日、株式会社日立製作所横浜研究所にて最新のセキュリティ技術を見学させて頂きました。
参加学生は、玉川大学ソフトウェアサイエンス学科学生有志によるサイバーセキュリティチームT-Catsのメンバーです。

今回の研究所見学では、以下の最先端技術を見学し、それぞれの技術が社会の安全や利便性にどのように貢献しているのかを実感することができました。

マルウェア解析技術
最新のマルウェアの動向を学び、実際にマルウェアが拡散する様子を観察しました。また、ユーザーを欺く手口やマルウェアの挙動を表示画面から解析する最新技術も学ぶことができました。これらの技術は、サイバー攻撃から社会を守る要となることを理解しました。

自動車セキュリティ技術
コネクテッドカーが普及する中で、自動車がサイバー攻撃の標的となる危険性を体感しました。自動車に対する攻撃を瞬時に検知・防御する仕組みは、未来のモビリティ社会において、交通の安全と人命を守るために欠かせない技術であることを学びました。

公開型生体認証基盤(PBI: Public Biometric Infrastructure)
PBI(Public Biometric Infrastructure)は、株式会社日立製作所が開発した公開型生体認証基盤です。生体認証技術と公開鍵暗号技術を組み合わせることで安全性と利便性を両立させ、手ぶらでの決済を可能にする画期的な技術です。私たちの生活をより快適にすると同時に、安全な社会の実現に貢献する仕組みであることを体感しました。

機密情報管理技術
人工知能を活用して、ドキュメントの中から企業秘密を含むセンテンスを自動的に識別する技術を学びました。これにより、機密情報を適切に守りつつ、非機密情報を有効に活用できることを学びました。情報の安全性と社会全体の効率性を両立する技術として、その意義を理解しました。

今回の見学会は、株式会社日立製作所の皆様が、未来の人材育成に力を注ぎ、次世代を担う学生に学びの場を提供してくださったからこそ実現したものです。最先端の研究に触れる機会を通じて、学生たちは社会に貢献する人材へと成長する一歩となりました。
お忙しい中見学会を開催してくださった株式会社日立製作所の皆様に、心より感謝申し上げます。

日立製作所オープンラボ横浜にて
日立製作所オープンラボ横浜にて
記念撮影

2025年09月16日 坂﨑尚生教授