2026年1月24日にThermal Control Technology Co., Ltd の本間嗣務様にお越しいただき、ソフトウェアサイエンス学科の1年生向けに「あなたのまわりの人工知能(Artificial Intelligence)」および「情報化裏社会 ICTを利用した犯罪の闇」と題した特別講義を行っていただきました。
前半は、AIを“現代の教養”として捉え、私たちの身の回りに組み込まれているAIの姿を基礎から分かりやすく解説いただきました。AIの捉え方として「強いAI/弱いAI」という区分を踏まえつつ、機械学習(教師あり・教師なし・強化学習)やディープラーニングの考え方、そして近年の生成AIの特徴や成果を左右するプロンプトの重要性について具体例とともに学びました。さらにスマートフォンの音声アシスタントや写真アプリの顔分類、顔認証、レコメンデーションなど、日常生活の中で「いつの間にか使っているAI」の仕組みを通じてAIがデータを基盤として成り立つことを理解する機会となりました。
後半は、ICTを悪用した犯罪の“闇”として、クレジットカード犯罪、闇バイト(トクリュウ:匿名・流動型犯罪)、ランサムウェア、マイナンバーカードを取り巻く論点、そして生成AI悪用や著作権侵害リスクについて解説いただきました。フィッシング、偽ECサイト、ウェブスキミング、クレジットカードマスターといった手口が「技術突破」だけでなく「人間心理を突く」方向へ巧妙化している点は情報社会に生きる私たちにとって非常に示唆的でした。
大学で学ぶ情報技術が「便利さ」と「危うさ」の両面を持ちうること、そして技術者として社会にどう貢献するかを考える大変貴重な機会となりました。学生に対する「学んだ知識を決して裏社会で使わないように」というメッセージは、これから専門を深めていく1年生にとって強く心に残る言葉だったと思います。
本間様におかれましては、ご多忙の中、本特別講義の講師をお引き受けいただき、心より感謝申し上げます。


2026年2月18日 柴田健一講師