2023年度 地域創生プロジェクトB 第1日目
第1日目(8月30日 水曜日)
授業実践
1日目は、下記の授業計画に基づき、下田市立白浜小学校にて授業実践を行った。
| 学年 | 実践の内容とねらい |
|---|---|
| 1年生 | ねらい:全4種の野菜(turnip, carrot, potato, onion)について、それぞれの英語での言い方を理解させる。 ・ペープサートを用いて絵本「The Giant Turnip」を読み聞かせたうえで、オリジナルストーリーを通して身近な野菜の英語に親しませる。 |
| 2年生 | ねらい:1年生に同じ |
| 3年生 | ねらい:色を表す英語に慣れ親しみ、好きな色について英語で聞き合う。 ・英語でやり取りをしながら、色シールを集め、チョコバナナをカラフルにして完成させる。 |
| 4年生 | ねらい:魚介類を表す英語を学習し、ほしいものについてやり取りする。 ・魚釣りや海鮮丼づくりの活動を通して、 “What do you want?” “I want~.” を使ったやり取りをする。 |
| 5年生 | ねらい:アルファベットの大文字を活字体で書けるようにする。 ・全員で海賊になりきり、アルファベットを様々な側面から学ぶ。宝箱を開けるため、アルファベットの謎を解いて丁寧に書かせる。 |
| 6年生 | ねらい:夏の風物を表す語や注文するための丁寧な表現を学ぶ。 ・夏の風物の単語を使った注文のやり取りを通してシールを手に入れ、それを使って、お世話になっている人への残暑見舞いを作る。 |
1日目は各学年の実施時間に差があったため、空いている学生は、T3として他学年の授業の支援を行った。実施後には各学年のペア間での反省だけでなく、指導主事の先生をはじめとした方々からのフィードバックを踏まえて、2日目の実施に向けて改善点などをリスト化することができた。各学年で挙がった主な反省内容を次のとおりである。


振り返り
1・2学年については、よかった点として、ペープサートや紙で作った野菜などを用いて導入から言語活動までを実施したため、児童の興味関心を高めること、授業に引き込むことができたことが挙げられた。一方、反省点として、指示の出し方が不鮮明であることが挙げられた。児童に英語を使わせる時間を多く確保するために、言語活動のやり方は教師の実演で理解させ、説明の時間を短くするようにした。しかし実際には、ペアワークのしかたがうまく伝わらなかった。
実演時にはT1が生徒役、T2が教師役で流れを説明したのだが、その際の児童役がT1のみだったために、実際の活動内容との間に乖離が生まれたことが原因で、混乱を招くかたちになってしまった。今回の授業にはT3もいたため、児童役としてペアになって実施してもらった方が、より視覚的に理解できたのではないかと考える。
3学年では、授業後の振り返り活動を充実させることができた。1日目が終了した段階で、児童と一緒に学習したことにより、発問に対する児童の反応や、それに対する対応の考案など、リハーサル段階では出てこなかった新たな改善点が挙がることで、2日目に向けてよりよい授業準備をすることができた。一方、反省点として教師間の合意形成が挙げられた。今回はT1とT2の二人体制で実施したが、インプットの際のTeacher Talk や児童への声掛けなど、授業のなかの互いの発話から、「ここをもっと明確にしておく必要があった」というような反省点が見つかった。
事前練習の段階で、互いの授業に対するイメージや指導観を確認しておくことで、質を高めることができたのではないかと考える。


4学年では、タイムマネジメントがうまくいき、時間通りに授業を終えることができた、よかった点として、授業を楽しむ児童の姿が見られた、活動を通して本時のねらいである魚の名前が児童から聞こえてきたことが挙げられた。一方で、授業の終わりが曖昧で締まりがなくなってしまったとの反省があった。また、英語で説明したときに、児童の様子から日本語を使うことが多くなり、授業が後半になるにつれて日本語の割合が高まってしまったことも挙げられた。
5学年では、アルファベットの大文字の定着を図る言語活動の際に、児童が笑顔を見せながら楽しそうに活動している姿が見られた。一方で、活動自体の難易度が共通していたことから、児童の実態に合わせて難易度を変えることができれば、より多くの児童が楽しむことができたのではないかという反省が挙がった。
6学年では、本プロジェクトの実施時期に合わせて「残暑見舞いを作る」というゴールを設けたが、祭りの出店の装飾や手作りのシール、実際にポストカードを作る作業など、児童の興味・関心をひく授業を実施することができた。一方で、活動と活動の合間で若干の間が出るなどしてスムーズに進行できなかったことが、反省点として挙げられた。
給食・休み時間の交流について
1日目の日程では、2時間の授業実施分のうち、1時間目を終えた時点で、児童と一緒に給食を食べることができた。給食の配膳を一緒に行ったり、児童との会話をしたりしていくなかで、授業時間よりも柔らかい雰囲気で関係性を築くことができた。授業時間外に児童と触れ合うことで、そのあとの授業内での児童とのインタラクションの質を高めることができたと考える。また、児童の名前を覚えられたことで、指名や机間指導の際のコミュニケーションの幅が広がり、個に応じた指導へと繋げることができた。給食時の児童の様子を観察していると、授業とは違った一面を見ることができた。児童間の交友関係や、担任の先生との関係性など、学級の実態を把握するうえで非常に重要な時間であった。特に担任の先生の指導観を見ることができる場面があり、児童の自主性を尊重しているように感じたため、その後の授業では児童が考える時間を重視した。
昼休みには児童が用意していた遊びで仲を深めた。自分たちが小学生だったときには無かった遊びを、児童に教えてもらいながらともに楽しむことができた。そこで感じたことは、やはり授業だけでなく、休み時間も児童と一緒に過ごすことが、関係性を築く上で非常に重要だということである。授業内では、児童と一対一で接することができる時間が限られている。休み時間を通して児童と接することで新たな一面を発見したり、児童に合った話題(教材)を見つけたりすることができるのではないかと考えた。
まとめ
以上が下田プロジェクト第1日目の報告となる。本学の先生方はもちろんのこと、下田市の指導主事の先生をはじめとした多くの先生方、児童から多くのフィードバックや学びを得ることができた。第1日目の反省会では、その日に得た反省点のうち改善できるものを改善して、第2日目に備えた。その他の反省点についても、今後の自らの学びに反映させていきたい。



(文責:文学部英語教育学科4年 君塚健太、3 年 渡辺夏帆)