授業実践・課外活動

2023年度 地域創生プロジェクトB 第2日目

第2日目(8月31日 木曜日)

授業実践

2日目は、下記の授業計画に基づき、下田市立朝日小学校にて授業実践を行った。

学年実践の内容とねらい
3年生 【第1時】
ねらい:英語で、色や形についての語彙に慣れ親しむ。
・英語でやり取りをしながら、色を集め、チョコバナナをカラフルにして完成させる。
【第2時】
ねらい:“~, please.” “How much?” などの表現に慣れ親しむ。
・英語でやり取りをしながら、夏祭りで売られているものを買う。
4年生 【第1時】
ねらい:魚介類を表す英語を学習する。
・ジェスチャーなどを使って魚介類の名前を楽しく学び、魚釣りをする。
【第2時】
ねらい:ほしいものについてやり取りする。
・魚釣りや海鮮丼づくりの活動を通して、 “What do you want?” “I want ~.”を使ったやり取りをする。
5年生 【第1時】【第2時】
ねらい:アルファベットの大文字を活字体で書けるようにする。
・全員で海賊になりきり、アルファベットを様々な側面から学ぶ。宝箱を開けるため、アルファベットの謎を解いて丁寧に書かせる。
6年生 【第1時】【第2時】
ねらい:夏の風物を表す語や注文するための丁寧な表現を学ぶ。
・夏の風物の単語を使った注文のやり取りを通してシールを手に入れ、それを使って、お世話になっている人への残暑見舞いを作る。

2日目は、3時間目と5時間目に、上記の学年で授業実践を行った。1日目に1・2 年生を担当した学生は、それぞれ5年生と6年生にT2 またはT3として補助に入った。白浜小学校で授業実践をした後の反省と準備のおかげで、1日目の課題をすぐに改善し、2日目に反映することができた。実施後には1日目と同じく、指導主事の先生をはじめとして様々な方にフィードバックをいただいた。長いようで短かった準備期間を含めて最後まで走り切り、私たち学生は充実感や達成感を感じるとともに、それぞれの指導を振り返ってこれからの課題を明確にすることができた。各学年で挙がった振り返りの内容を以下に示す。

振り返り

3年生の授業についてよかった点は、1日目の振り返りを効果的に活かせたことである。具体的には、1日目にインプット量が少なかったと感じたため、限られた時間で良質で大量のインプットをどれだけ与えられるかということに焦点を当てて指導案を練り直すことができた。また、1日目の子どもたちの様子から、予想される反応やそれに対する対応、よりよい発問などを考えることができた。何よりも、子どもたちの楽しそうな表情を見ることができてうれしかった。改善点は、授業の細微に至るまでの教師間での合意形成が十分とは言えなかったことである。2日間を通して各クラスや各学校、児童の実態やその時の様子に応じて、授業スタイルや教師の発話などを臨機応変に変えていくことが大切だと実感した。そしてそのためには、しっかりとコミュニケーションをとって授業準備をしておくことが大切だと再認識した。

4年生担当について、よかった点は3点ある。まず、1日目に引き続きタイムマネジメントがうまくできた。そのため、振り返りの時間も十分に取ることができた。また、1日目の反省を生かして、イラストやジェスチャーを使って魚の名前を覚える活動を増やすことができた。インプットの量が増えたことで子どもたちの自信も増し、反応がよくなったと感じた。さらに、児童一人ひとりのタイプを見分けられたことで、2時間目に2つのグループに分かれて練習を行うことができた。児童の表情や様子をよく見てやり取りをしながら、子どもたちと一緒に授業を作っていくことができたと感じている。改善点は、活動の指示や進め方についてである。児童がまだゲームのルールを理解できていないまま始めてしまったり、ワークシートの配布をタイミングよく行うことができなかったりした。また、ペアワークのタイムマネジメントと早く終わったときの対処法を考えておくこともこれからの課題だと感じた。最後に、今回は一つひとつの魚介類の英語がカタカナ発音になってしまったため、発音指導のあり方についても再考の余地を残した。

5年生の授業では、よかった点が2点ある。まず1日目に引き続き、児童とのやり取りを大切にして、児童の表情を見ながら授業を少しずつ調整することができたことである。言葉を選んでもう一度言ったり、児童からの質問を全体で共有したりすることで、多くの児童は安心して楽しく活動することができたのではないかと考える。そして、1日目に簡単すぎて児童の実態と合っていないのではないかと感じたところを、改善して実践することができた。1日目よりも習熟度に大きく差があるクラスだったが、クラスの児童一人ひとりが楽しく参加できる活動ができた。改善点は、タイムマネジメントである。今回の授業では「活動を盛りだくさんにしすぎてしまう」という自身の課題にも向き合い、活動自体をシンプルにしたり、活動数を減らしたりして授業を設計した。しかし、今度は時間が余ってしまったりメリハリがなくなったりしてしまった。様々な面で、授業により調節の幅を持たせることがこれからの課題だと感じた。

最後に、6年生の授業の振り返りである。よかった点は、1日目の振り返りをすぐに2日目に反映できた点である。1日目の言語活動で児童の目線を考えた教材配置ができなかったという反省を踏まえて、2日目は児童が相手と目を合わせながら会話ができるように工夫し、自然な会話の形が生まれた。また、時間に合わせて活動をコントロールできたことがよかった。一方で、活動の前の説明不足で混乱させてしまったところが改善点である。目的・場面・状況を意識して必然的に英語を使う状況を作ることはできたが、複雑さも少し増してしまった。そこで、より端的でわかりやすい、スモールステップの説明やデモンストレーションを行っていくことがこれからの課題だと感じた。

給食・休み時間の交流

朝日小学校では、はじめに全校生徒と顔合わせ・挨拶をする機会をいただいた。みんな突然のことで驚いたが、どんなことを言ったら児童の興味をひけるか、印象に残るか、安心してもらえるかなどを考えて自己紹介を考えている姿が印象的だった。児童代表の子は外国とつながりのある児童で、とても英語を話すのが上手だった。そのような状況で、代表の言葉を述べたり、一人ずつ自己紹介したりするのはとても緊張したが、笑顔で挨拶することができた。3時間目にそれぞれのクラスで授業を行い、控室に戻った。新型コロナウイルス・インフルエンザ感染防止のための学校の方針により、クラスの児童と一緒に給食を食べることはかなわなかった。しかし、学生全員で給食当番のように配膳をし、一緒にお昼を食べられたことはよい思い出になった。昼休みには各クラスで児童が企画してくれた遊びを全力で楽しんだ。暑くても外で元気いっぱい遊ぶ子どもたちとドッジボールやサッカーをし、一気に距離を縮めることができた。昼休みに関係を深められたおかげもあり、5 時間目はどのクラスもよい雰囲気で始めることができた。やはり、よい授業の土台は、一人ひとりの児童との信頼関係や心の通った学級経営なのだと実感した。

まとめ

どの学年を担当した学生も、1日目に感じたこと、考えたこと、いただいたフィードバックを生かして、朝日小ではよりレベルの高い授業を行うことができた。また、2日目の反省はこれから模擬授業や教育実習を行っていくなかで、自分自身の課題として意識、改善していきたい。最後に、お世話になった下田市教育委員会や白浜小学校・朝日小学校の先生方と子どもたち、大学の先生方、そして一緒にプロジェクトをやり切ってくれた仲間にとても感謝している。

(文責:文学部英語教育学科4年 勝林 樹、君塚 健太)