Guest Speaker

2004年秋学期に開講している「英語コミュニケーション2」に、幼稚部と小学部で教えていらっしゃるスカイ先生をゲストにお招きしました。詳しい、小学部の英語授業などについての内容は前回の報告(報告1報告2報告3報告4報告5)を参考にしてください。スカイ先生はオーストラリア出身です。オーストラリアでは、イマージョンプログラムの中で小学生から日本語、中国語、インドネシア語を公立の学校でも学ぶそうです。学習する言語が、フランス語、スペイン語、ドイツ語などではない理由は、オーストラリアに占める移民の数とヨーロッパよりもアジアに近いという意識があるからだそうです。将来、幼稚園や小学校の教師を目指す学生が多いので、幼稚園生や小学生で、どのようなことに配慮して接していらっしゃるのか、特に褒める時、注意する時の方法などについて具体的に話していただきました。

 

当日の内容

スカイ先生の自己紹介&興味

ご自身も日本語を高校で学んだことがあるそうですが、「教室で学ぶ外国語と、その国で使われている言葉とは違うでしょ?なので、私は日本語は習ったことはありますが、みんなと話せるほど使えません。」と学生達の共感を得ていました。学生からも質問が出ましたが、「イマージョン・プログラム」は、ある設定された時間の中で交互に外国語と母国語だけの時間を作り、しだいに外国語の割合を増やしていきます。最終的には外国語のみで授業が行われるようになる外国語の習得方法の1つです。賛否両論はありますが、スカイ先生自身の考えとして、「子供の時に何らかの外国語を聞くという経験をしておくことは、決して母国語の習得を妨げることはないと考えています。子供は新しいことを柔軟に吸収していきますし、認知的発達を妨げるものではありません。聴覚の発達や聴き方のスキル獲得にも役立ちます。また、今の時代、母国語以外に何らかの外国語を学ぶことは、自分の世界を広げていく上でも大切なことだと思います。」とおしゃりました。(補足:もちろん、子供の環境(マイノリティとして英語社会の中にいるのか、日本のような環境で英語を学ぶのかなど)によっても、アプローチの仕方は考えなくてはいけませんが、第2言語習得の方法として、カナダで成果をあげたイマーションプログラムは有名です。)

 

When do you praise children?

まず、褒めることが大切です。よいお手本になっている子供を褒め、どういう態度/行動が期待されているのかを示すことができます。ネガティブなfeedbackを与えて、子供達をコントロールしようとするよりも、子供達の中にある「先生に自分をよく見てもらいたい!」という気持ちを刺激していく方が、子供のためにも先生のためにもいいです。小さな子供は、先生の声のトーンにとても敏感に反応します。何を言っているのかよりも、どんなトーンで先生が言っているのかで、褒められているのかどうかを感じます。なので、小さな子供を褒める時はとびきりの笑顔と高いトーンの言葉で褒めてあげるといいです。(疲れている時は、自分に元気を出させて声の調子をあげるそうです)また、できるだけ同じようなフレーズの褒める表現を使い、子供達に褒められる時の表現も覚えさるように考えています。

 

Primary school(Elementary school) level(小学校で褒める場面) 
  • Concentrating
  • Listening
  • Answer question
  • Stay with the time schedule
  • Be active at a right time, etc.

Kindergarten level(幼稚園で褒める場面)

regular classroom

English time
  • Concentrating (a goal especially for 5 years old children)
  • Clean up
  • Helpfulness
  • Friendliness, etc.
  • Anytime when they try to use English (Trying is enough)
  • Cheating (helping each other in Japanese) can help English learning
  • Participate (try to join)

What do you do with misbehavior?(注意をする場面) 

Misbehavior

What skye sensei usually do
  • When they don't concentrate
  • stern look, serious look
  • Tardiness
  • make them feel they missed a very good chance
  • Fighting, Curse words & Name calling
    (ケンカ、悪口、相手を蔑んだ呼び方)
  • get them to talk to each other.If it is really bad, put them outside. Take them to Mr.Sakurai because Mr.Sakurai is the coolest teacher for children. So they don't want to make Mr.Sakurai disappointed.
  • hit teacher to get attention
  • look hurt/sad/cry

Q&A

Q1: What was the happiest time for you as a teacher?

Children never forget what they learned when they were small. So I am happy that I can teach something that will last forever. I still remember when I first taught a song "twinkle, twinkle, little star". Children, especially 3 years old, 4 years old, 5 years old, they are really enthusiastic and love to learn new things!

人は、子供の時に学んだことを忘れません。なので、子供達に将来も忘れずに残る何かを教えることができるのが嬉しいです。今でも、初めて子供達にキラキラ星"twincle twincle little star"を教えることができた時のことを覚えています。3歳、4歳、5歳の子供達は本当に新しいことを学ぶのが大好きです。

Q2: Do you feel cultural difference when you teach in Japan?

Of course, all the time! But it is important because one of my role is to promote cultural understanding.

もちろん、いつでも感じています。私が幼稚部や小学部で教える役割の1つに異文化理解を促進することだと思っているので、大切にしています。

 

Thank you very much, Skye-sensei!