2020年度 就職活動体験談

2020年度の就職活動は、新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン面接などが導入され、例年とは異なる準備や対応を余儀なくされました。学生にとっては、初めて経験する就職活動にコロナ禍という社会全体の課題が重なり、多大な緊張感の中で活動を進めなければなりませんでした。

実際に就職活動を行った4年生に、活動を振り返ってもらいました。

写真左から
茂木康佑さん(マーケティング戦略コース)、松原由依さん(国際会計コース)、佐々木一輝さん(グローバルビジネスコース)

No.1

就職活動にむけてどのような準備をしましたか?

茂木:
就職活動を意識し始めたのは、大学3年生の夏休みです。それまではあまり就活については考えていませんでした。私が就活の準備で最も熱心に取り組んだことはエントリーシートの作成です。相手に自分のことを知ってもらうためには、エントリーシートの内容が鍵になってくると思い、自己分析には特に力を入れました。学生時代に行ってきたことをはじめから振り返り、自分という人間がどんな人間なのかを理解しました。また、オンライン面接の機会が増えたので、背景やネット環境を整えるようにしました。その中で私は業界を選ぶ際に、コロナに関係なく成長することができ、人の笑顔や幸せを継続できるような環境に関われる業界・会社を中心に選びました。
松原:
私が就職のことを真剣に考え始めたのは大学4年の春頃で、周りに比べて少しスタートが遅かったです。やりたい職業なども固まっておらず、一体何から始めるべきか分からなかったので、とにかく誰かに相談しようと思い、就活エージェントに登録して就職について相談に乗ってもらうことにしました。自分の現状を伝え、何をすべきかを説明いただき、オンラインでの面接対策を行なってもらえたので、コロナ禍の就職活動で非常に助かりました。就職活動を通して感じたことは、いくつかの業界に目を向けることが大切だということです。私は就活エージェントの方に、自分の性格や経験などを聞いてもらったときに、今志望している職業だけでなく別の業界に目を向けてみるのもよいと言っていただき、そこから現在需要のある業界や自分の興味ある業界などを探しました。最初に志望していた業界ではありませんが、自分が働きたいと思える会社に内定をいただけました。
佐々木:
進路について意識し始めたのは3年生の秋頃からだったので、他の学生に比べれば私は意識し始めるのが遅かった方だと思います。私の場合は、最初は企業で絞り込まずに業界分析を徹底的に行いました。3年生の冬頃から就活解禁した春まで、何かわからないことがあったらすぐにキャリアセンターに聞きに行っていました。就職活動を始めるなら、まずキャリアセンターの職員の方とコミュニケーションをとることをお勧めします。

No.2

実際に就職活動をしてみていかがでしたか?

茂木:
エントリーをした企業は30社くらいです。主に食品・金融・専門商社・製薬の業界を見ていました。説明会に参加する際には、20分前には到着するようにして、建物に入る前にはコートを脱いで入りました。説明会の最後には、自ら質問するようにしました。エントリーシートの記入では、全ての企業に別々のことを書くと面接の際に何を書いたか忘れてしまう危険があるので、いくつか軸を決めて記入し、業界や会社によって少しずつ内容を変更しました。提出期限に危うく遅れそうな企業もあったので、前々からの準備が大切なのではないかと思います。また、オンライン面接の15分前にパソコンがアップデートになり、iPhoneに切り替えたことがあったのでネット環境の準備は大切です。オンライン面接や会社説明会では、人事の方との相性が良かったところもあれば、あまり良くない企業もありました。話を聞いてみないと、分からない企業もあるので実際の活動を通して知ることは大切です。
松原:
私は就職活動でエントリーした会社の数は10社程度です。一日に数社の会社説明会を受けることもありましたが、オンラインでの会社説明会が多かったので、移動などがなく気軽に色々な会社説明会に参加することができました。説明会に参加する時に、私は特に会社の雰囲気を知ることを念頭に置いていました。就職活動中、会社を決める上で最も重視していたことも会社の雰囲気でした。内定が決まった会社は面接中も雰囲気が良く、自分に合っていると感じました。就職活動中の失敗は、最初に受けた会社で、準備が完全にできていない状態で面接を受けてしまったことです。履歴書の項目をもとに、よくある質問をされたのですが、うまく受け答えできず、最初の段階で落とされてしまいました。面接に臨むときは、履歴書の内容を深堀りされても良いように、自分の中でしっかりと整理しておくこと、そしてよくある質問などはネット上にも書いてあるので、最低限の答えは用意しておくことが必要だと感じました。またその内容は、大学のキャリアセンターや就活エージェントの方に添削してもらうことをお勧めします。
佐々木:
まずは、2月に玉川大学内で開催される企業説明会に参加して、説明会後に早期選考の応募を3社しました。その後の3月の就活解禁のタイミングで20社程エントリーしました。正直、入社後にどんな仕事ができるかどうかは、会社説明会では完全に紐解くことができないと思います。なぜなら企業側は、少しでも多くの学生に興味を持ってもらうために、「良いこと」を中心に発信をするからです。気になった企業があったら、可能であればOB/OG訪問や懇談会を通して、実際に働いている現場の社員さんから話を聴く必要があると思います。

No.3

経営学部での学びや大学生活で自信となったことなどを教えてください。

茂木:
大学生活では、サークル活動において代表としての活動が就活で役立ちました。そこではサークルの規模を大きくした活動や盛り上げたことを入社したときにどう活かせるかをより具体的にすることで自信に繋がりました。私はその点で、「主体性をもって行動出来ること」が誰にも負けないと思い、その旨を人事の方々にお伝えしました。マ-ケティング戦略コースでは、ものやサービスの売り方を、消費者・小売店・流通・メーカーと様々な視点で学ぶことが出来ました。従って面接では、自分の伝えたい具体的な提案を面接官に説明することが出来ました。検定やTOEICのことを聞かれることが多かったので、経営学部で学んだことを生かして取得したことを伝え、それをどう生かすことが出来るかを伝えました。
松原:
経営学部での学びが生かされたと感じたのは、資格の面です。国際会計コースは日商簿記、FP、BATICなど、様々な資格を取ることのできる環境が整っており、その資格は就職活動でもアピールポイントになったので良かったと感じています。私が大学生活を通して、就職活動に役立ったと思う経験はアルバイトです。面接ではあまりアルバイトの話はしない方が良いというアドバイスを受けることもありましたが、問題ないと思います。また、会社はその人の経験も見ますが、価値観についても見ています。もし自分は大学時代に何もしていないという人でも、ある一つの出来事にどういった行動をし、なぜそのような行動をとったのか、どういった考えをもったのかということを書き起こしてみると良いと思います。
佐々木:
私は就職活動と並行して、長谷川ゼミで経営している株式会社の代表取締役社長を務めました。長谷川ゼミは、地域における中小企業の持続的な存立維持を可能とする戦略を考え、実際の会社経営で実行していくことを目指しています。そのためビジネスモデルによっては、他社へ実際に営業プレゼンを行って契約を取ることや、契約書や会計書類などを作成するため、非常に実践的な経験をすることができました。就職活動の面接時も、多くはゼミ活動の話が中心になり、面接官の方も熱心に興味を持っていただいたので、長谷川ゼミでの活動が、充実した就職活動に繋がったと思っています。
また、ゼミ外ではファイナンスの授業が非常に役立ったと感じています。ファイナンスの授業では企業価値や株式価値、将来価値を実数値で比較する術を身につけることができるため、大学の授業の中で、最も社会で役立つスキルを学べます。自由に学問に時間を使えるのは、大学での4年間が最後です。自分が大学時代に何を学んだのかをしっかり言語化して説明できるようになることが、内定獲得への近道だと思います。

No.4

将来の夢を聞かせてください。

茂木:
将来の夢は結婚して家庭を築くことです。そのために、仕事を充実させ自分が納得いくまで頑張りたいと思っています。プライベートと仕事を共に充実させることが目標です。
松原:
就職して誰かのために働きたいという思いは勿論、自分の生活も充実させていきたいと思っています。仕事以外にもやりたい事は沢山あるので、漠然としてはいますが、働きながら様々なことを経験したり挑戦したりして、それをまた仕事に生かせるような生活ができれば良いなと思います。
佐々木:
IT業界に身を置くことになるので、まずは入社後、5Gのインフラ事業に携わることを目標にしています。

No.5

最後にこれから就職活動をする後輩たちに向けて一言アドバイスをお願いします!

茂木:
就活はゲームみたいな感覚で望むことが良いかもしれません。学歴の壁は確かにありますが、選考を受けるチャンスは誰にでもあります。将来のためにこの企業に入りたいという逆算的な思考があるなら、そのために自分が何をしなければいけないのかを考えることが重要です。まずは、たくさんの選択肢が存在することを知ることが大切です。そもそも、やる気が出ない原因は、夢や目標が決まっていないからだと思います。選択肢を広げることが就活の活力に繋がると思います。みなさんが無事に玉川大学を卒業し、就職活動がよりよいものになることを心から願っております。
松原:
これから就職活動を始めるうえで、様々な不安はあるかと思いますが、もし悩んだときは一度だれかに相談してみることも一つの方法です。何をしたらいいか分からないという人は大学のキャリアセンターでも、就活エージェントでも、相談すれば丁寧に教えてくれます。大学3年生の夏休みに、周りがインターンシップに参加している中、私は何もしておらず、周りに後れを取った状態で就職活動を始めました。とにかく何をすればよいかを誰かに言われないと動けないと思ったので、就活エージェントの方に相談し、そこでやっとスイッチが入りました。本格的に就職活動が始まり、内定が中々もらえなかった時も、あまり深く悩まず、いつかは内定をもらえるだろうという前向きな気持ちで取り組んでいました。面接も会社の人と楽しくお話するという感覚で受けていました。活動中、もし上手くいかないことがあっても、あまりプレッシャーを感じず、気楽に楽しむ気持ちで就職活動ができれば良いのかなと思います。
佐々木:
就職活動はあくまでも学生側が会社を選ぶ場です。自分が企業から選考されるのではなくて、自分が会社を選考する心意気で行うべきだと思います。そして、キャリアセンターを少しでも多くの人に活用してほしいです。キャリアセンターの職員さん達は少しでも学生が納得のできるような就職先に進めるように協力してくださいます。迷ったらまずキャリアセンターに頼ってみてください!

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