株式会社JR東日本クロスステーション様に協力頂き産学連携ゼミナールを実施しました
(2023年度秋学期)

1.産学連携ゼミナール概要

マーケティング戦略コースでは、3年生のゼミナール履修者を対象として、産学連携ゼミナールを実施しています。

産学連携ゼミナールは、企業の方にご協力を頂き、マーケティングに関する課題に学生が取り組む体験型演習プログラムです。マーケティング理論の実践や企画力・提案力・論理性といった能力の向上、企業・業界研究を通じて自身のキャリアビジョンの明確化をはかることを目的としています。

2023年度秋学期は、小売事業(「NewDays」など)、飲食事業(「ベックスコーヒーショップ」など)、自動販売機事業、商業施設運営事業(「エキュート」「GRANSTA」など)を展開する株式会社JR東日本クロスステーション様(以下JR東日本クロスステーション)にご協力を頂きました。

>株式会社JR東日本クロスステーション

2.今回の課題と学生の提案

まず、JR東日本クロスステーション フーズカンパニーの森様、小林様、山下様より、事前講義として業界や企業を取り巻く環境変化と課題の説明を頂きました。フーズカンパニーは、主に首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)のエキナカを中心に、そば屋、カフェ、駅弁屋、ベーカリーなど様々なタイプの店舗を開発・運営しています。中でもカフェ事業は、主に首都圏を中心に68店舗ある「ベックスコーヒーショップ(以下ベックス)」や、「a cup of idea」をコンセプトに淹れたてのコーヒーを提供する「5 CROSSTIES COFFEE(以下5CC)」などを展開しています。両チェーンのメニューや現在のサービス、様々なマーケティングの施策をご紹介頂きました。そして、今回学生に提示いただいた課題は、「これからのエキナカのカフェ(ベックス/5CC)にどんな商品があったら良いか?また、商品に加えて、どんなサービス・機能があったら良いか?」というものです。

最後に玉川大学卒業生で、現在は店舗に勤務されている瀬戸様から、現在の勤務の概要や働く上で心がけていることのお話をいただきました。店舗は毎日いらっしゃるお客様がいるおかげで運営できるため、いつも期待されている「同じ」レベルの商品を提供することを心がけているそうです。それによってお客様から感謝の言葉をもらうこともあり、自信につながるとともに経験が増すとのことでした。

事前講義後、マーケティング戦略コースの学生が所属する各ゼミナールでグループ毎にリサーチや検討を行い、JR東日本クロスステーションの方の前で最終報告する代表グループを、各ゼミナールで選抜を行いました。今回はリサーチに重点を置くことを目的に、マーケティングリサーチの授業と連携して、フォーカスグループインタビューやアンケートを実施し、その結果も活用しました。

最終報告会では、各班の発表後、フーズカンパニーの小林様より、よかった点を中心に様々なフィードバックを頂き、学生にとっても学びの大きいものとなりました。今回も5ゼミナールの中で最優秀賞と優秀賞を選定頂き、木内ゼミナールの代表グループが最優秀賞、菊池ゼミナールの代表グループが優秀賞を受賞しました。受賞者には、JR東日本クロスステーション様のご厚意で、ベックスコーヒーショップ ドリンク回数券をご提供頂きました。

<学生の報告>

<講評>

<木内ゼミナールの報告資料より>

<菊池ゼミナールの報告資料より>

<最優秀賞グループへの記念品の贈呈>

3.提案を終えて

3年生にとっては、2回目の産学連携ゼミナールとなりました。今回は、アイデアはよかったもののデータの読み取りやリサーチの把握に課題があった班、リサーチの内容はよかったものの提案に結び付けることが難しかった班など、改善すべき点もあったと思います。3年生の皆さんには、是非2回の産学連携ゼミナールの振り返りをして頂き、来年度の卒業論文に生かしてほしいと思います。

今回は、カフェへの新商品やサービスの提案という、学生としては身近なテーマでありながら、実際に提案するのは難しかったと思います。しかし、文献調査、アンケート調査、店舗観察調査など様々なリサーチを通じて学生の皆さんが業界に興味を持つきっかけにもなったと思います。今回、貴重な機会を提供頂きましたJR東日本クロスステーションの皆様に厚く御礼申し上げます。

4.ご協力いただいた企業からのコメント

様々なアイデアをご提案いただき、誠にありがとうございました。私たちは主要な課題である顧客の高齢化に対処しており、学生の皆さんの既成概念にとらわれない発想から、今後の開発に新たなヒントを得ることができました。
飲食業界は、食材の高騰や人手不足など、さまざまな課題に直面していますが、そのためにも前向きかつ柔軟に対応していくことが重要だと考えています。皆さまからいただいたアイデアを元にした施策が結果を生むことを期待し、その成果を報告できる日が訪れることを心より願っております。この度は、誠にありがとうございました。


〒194-8610 東京都町田市玉川学園6-1-1
Tel:042-739-8111(代表)

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