トヨタモビリティ東京様に協力頂き産学連携ゼミナールを実施しました
(2024年度春学期)

1.産学連携ゼミナール概要

マーケティング戦略コースでは、3年生のゼミナール履修者を対象として、産学連携ゼミナールを実施しています。
産学連携ゼミナールは、企業の方にご協力を頂き、マーケティングに関する課題に学生が取り組む体験型演習プログラムです。マーケティング理論の実践や企画力・提案力・論理性といった能力の向上、企業・業界研究を通じて自身のキャリアビジョンの明確化をはかることを目的としています。
2024年度春学期は、トヨタ自動車直営の自動車販売会社であるトヨタモビリティ東京株式会社様(以降、トヨタモビリティ東京)にご協力を頂きました。

トヨタモビリティ東京(https://www.toyota-mobi-tokyo.co.jp/)

2.今回の課題と学生の提案

まず、トヨタモビリティ東京から営業教育室の渡邊様、長島様にご来校頂き、事前講義として自動車業界や企業を取り巻く環境変化と、今回の課題の説明を頂きました。また人事の視点から学生に向けて就職活動のアドバイスもいただきました。
今回学生に提示いただいた課題は、「自動車販売店の枠にとらわれず、店舗ネットワークや顧客などの資産を活用した新たな取り組みを提案してください」、というものです。自動車販売店は、人口減少の中で、単に自動車や自動車関連サービスを販売するビジネスからの発展を模索しています。今回は、より具体的に考えることができるよう、①自動車・トヨタ車に興味関心が薄く顧客ではなかった人々(例:若い世代)と②高齢化する既存の顧客のいずれかにアプローチできるような企画のいずれかに焦点を当てて提案を行うことになりました。

事前講義

提案の検討にあたってマーケティング戦略コースの各ゼミナールで複数のグループを編成し、グループ毎に検討を行いました。各ゼミナールの中では、アイデアに関する議論などが活発に行われ、最終報告会で発表できる代表グループの選抜が行われました。
7月5日に各ゼミナールで選ばれた代表グループが、トヨタモビリティ東京の方々に対して提案を行いました。報告会には、営業教育室の渡邊様、長島様に加えて人材開発室の荒谷様にもご参加いただきました。今回6ゼミナールの中で最優秀賞と優秀賞を選定頂き、神谷渉ゼミナールの代表グループが最優秀賞、飯村龍一ゼミナールの代表グループが優秀賞を受賞しました。
神谷ゼミは、「トヨタでおでかけプロモーション」と題し、車の中に乗り込むと遊園地のアトラクションのように様々な場所のドライブ体験ができる「Virtual Travel」、「Virtual Travel」で関心を持った人々が実際に手軽に車で旅行やキャンプに行けるようなサービスとして「アウトドアサブスク」を提案しました。車は持っていないが旅行には行きたいというニーズ、キャンプやお出かけに興味はあるが、キャンプ用品等の保管にハードルがある点などに着目した提案です。
飯村ゼミは、「Toyota Automobile Bar」と題して都心の店舗に夜のみ開店する会員制のバーを提案しました。車とお酒は相性の悪い組み合わせに見えますが、実は両者とも大人にならないとできないという共通点もあります。昼に営業するカフェだけでは取り込めない新しい顧客層を開拓できるのではないかという点に着目した提案です。
受賞者には、トヨタモビリティ東京様のご厚意で、レクサスのノベルティ商品を頂きました。トヨタモビリティ東京の皆様からは、学生のアイデア・提案に対して評価を頂くとともに、コメントを頂戴しました。

最終報告会


最優秀賞、優秀賞の受賞ゼミ



  • 神谷渉ゼミナール

  • 飯村龍一ゼミナール

記念品授与

3.提案を終えて

3年生にとっては、初めての産学連携ゼミナールでした。アイデアの中身だけではなく、伝え方や説得力の重要性を感じたのではないでしょうか。どのゼミの内容もよい部分がある一方で足りない部分もあり、企業の皆様も優秀グループの選定に苦労されたのではないかと思います。参加学生の皆さんには「課題(期待)に沿った提案となっているか」、「プレゼンテーションの構成」、「説得力のあるデータの活用」などの視点から産学連携ゼミナールの振り返りをして、よりよい提案をしてくためにどうすればよいかを考えてみてください。
今回、大変貴重な機会を提供頂きましたトヨタモビリティ東京様に厚く御礼を申し上げます。

4.ご協力いただいた企業からのコメント

この取り組みについては、コロナ禍前からお世話になっているかと思いますが、年々学生のレベルも上がっており、私も勉強させていただくと共に、毎度レベルが上がる発表を聞いて大変嬉しく思います。これまでも取り組みを契機に当社に興味を持ち入社してくれた社員もいますので、ぜひ今後ともこのような取り組みを継続できればと思います。産学の取り組みを含めて学生の皆さんが経営学部で学ばれている授業内容は入社後に必ず活きるものだと確信しています。
玉川大学の皆さんは4年生までしっかり履修・学修しなければいけないカリキュラムと伺っています。学生の皆さんにとっては、4年生にまでなってなぜここまで授業があるのか、という気持ちになるかもしれません。しかし、企業の人材育成の立場からすると、4年生に大学に来ないような生活を送っていると新入社員時に社会人としての適応に苦労する場合がありますので、こういった学修プログラムを組んでいただいていることはありがたいですね。
3年生の皆さんはこれから就職活動が本格化すると思いますが、講義でお話ししたような観点から、自分にあった業界や企業に出会えることを願っています。(トヨタモビリティ東京 渡邊様)

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