＜インタビュー＞国際会計コースの学びと就職
仲川大翔さん

玉川大学経営学部国際経営学科国際会計コースの学びと就職について、4年生の仲川大翔（なかがわ　ひろと）さんにお話を伺いました。

仲川さんは、現在4年生で企業情報の調査を行う企業への就職を決められたと伺っています。就職活動を行うにあたって、どのような視点で就職活動を行ったのですか？

仲川：当初は、国際会計コースでの学びを生かして金融機関を中心に就職を考えた時期もありました。しかし、説明会などを通じて自分の性格やスタイルが金融機関とマッチすると思えなかったことから、より広い視点で就職活動を実施しました。内定先企業に興味を持ったのは、企業の信用情報に関わる際に大学で学んだ会計や財務分析の知識が生かせそうだという点と、企業情報の調査に当たって社長や経営層などへの取材を行う必要があるため、自分のコミュニケーション力を生かしながら知見を広げることができそうだという点に魅力を感じたためです。

国際会計コースについて、教えてください。仲川さんは、なぜ入学時に国際会計コースを選んだのですか？

仲川：正直、明確に国際会計を学びたい！という気持ちで選択したわけではありません。簿記などの資格につながることを学べそうだから、将来に役立つのではないかと考えて選んだのが実態です。

実際に国際会計コースを選んでみて、どうでしたか？

仲川：数字に苦手意識はなかったのですが、1年生の会計学は苦労しました。高校まで会計といったものに触れたことがなかったため、考え方を理解することに最初は戸惑いました。そのような中で国際会計コースのクラスの友人と助け合いながら勉強したことは、良い思い出です。少人数なので先生との距離も近く相談しやすいことも良かったです。1年生では苦労しましたが、学年が上がるについて、徐々に全体像が理解できるようになり、科目の相互関係についても理解できるようになりました。現在簿記2級の資格に挑戦したいと考えて学修を進めています。国際会計コースの授業を受けていれば2級の内容はある程度カバーできている印象ですので、大学の学びが生かせると考えています。また、国際会計コースの良い点は、ファイナンスの基礎も学べる点です。私自身もパーソナルファイナンスの授業を通じてFP3級を取得することができました。

国際会計コースでおすすめの授業などはありますか？

仲川：私のゼミの先生（伊藤良二先生）の授業になりますが、「財務会計論」の授業です。この授業で財務会計の機能やディスクロージャー制度、財務諸表の仕組みをしっかりと学ぶことができました。この授業をきっかけに企業情報や財務データを使った分析に非常に興味を持ちました。異なる企業の財務諸表を見ることでの企業経営の違いなども明らかにすることができることも面白いと感じる点です。この授業の経験が今の進路に影響を与えたといっても過言ではありません。現在伊藤先生のゼミでは、倒産予知、企業が倒産しないための支援をテーマとして、文献調査やデータ収集を行っています。

在校生に就職活動へのアドバイスはありますか？

仲川：私が内定を頂いた企業は玉川大学キャリアセンター主催の合同説明会に参加しており、そこで興味をもったことからスタートしています。キャリアセンターを頼らずに自分の力で就活をするような人もいると思うのですが、私のように進路に大きな影響を与える場合もありますので、説明会などキャリアセンターのリソースは積極的に活用した方が良いと思います。また、就活の中で、仕事としてやりたくないことや合わないことを明確化することも重要かと思います。私の場合は、金融機関から志望業界を変えることになりました。やりたいことを明確化するのは難しいと思うのですが、やりたくないことを決めるというだけでも就職活動の軸が決まると思います。

最後に経営学部を志望する学生の皆さんへのメッセージ、国際会計コースのアピールをお願いします！！

仲川：経営学部では、コースに関わらず経営について広く学べるので、企業に対する興味や理解が深まったと感じています。国際会計コースは難しいのではないかと思うかもしれません。確かに数字を扱うので簡単とは言えませんが、みんなで勉強し合い、授業を乗り切ることで他の学生と仲良くなれるというメリットもあります。また、科目によっては低学年でも他学部、他コースの学生と一緒に受講しますので、そのつながりも楽しかったです。もし、勉強に苦しんでいても先生が親身にアドバイスしてくれたりするので、なんとかなります。玉川大学は、アットホームで先生と学生の距離が比較的近いと思うので、先生に気軽に質問したりできることも良い点だと思います。ぜひ国際会計コースにチャレンジしてください！